OKXウォレットにアカウント抽象化(AA)機能「スマートアカウント」追加

OKXウォレットにアカウント抽象化(AA)機能が追加

海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKX(オーケーエックス)の暗号資産ウォレット「OKXウォレット(OKX Wallet)」に、アカウント抽象化(AA:Abstraction)活用の機能「スマートアカウント(smart account)」が追加された。OKXが8月4日に発表した。

「アカウント抽象化」とは、一般的に利用されるアドレスであるEOA(Externally Owned Accounts)に代わってスマートコントラクトを直接操作することでウォレットのように利用可能にする概念である。「アカウント抽象化」によりユーザーは、ガス代を任意のトークンで支払い可能になることや、簡単に複数の端末でアドレスを共有できるなど多くの利点がある。

「スマートアカウント」では、ガス代をUSDCもしくはUSDTにて支払いができるようになっており、毎日最大5USDCもしくは5USDTまでであれば、ガス代の支払いは不要となっている。

また同機能では、1回のトランザクションで複数のスマートコントラクトを操作することも可能になり、よりユーザーフレンドリーで直観的な体験が可能になるという。ガス代の削減の他、1クリックで取引に必要な全てのスマートコントラクトの実行を可能にする等の利用も想定できる。

なお今後、ユーザーがウォレットのリカバリーキーを紛失した場合でもアドレスを復旧できるようにする「ソーシャルリカバリー機能」の実装も予定されているとのこと。

OKXは6月、日本居住者による取引所サービスの利用を制限した。しかし「OKXウォレット」については、スマートフォンアプリ版、ブラウザ拡張機能版ともに日本居住者も利用可能だ。

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参考:OKX
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artsstock

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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