HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で

HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携

HashKey DX(ハッシュキーDX)、米Ripple(リップル)社、SBI Ripple Asia(SBIリップルアジア)の3社が、「XRP Ledger(XRPL)」を活用した法人向けソリューションの日本市場への導入に向け、戦略的パートナーシップを締結した。ハッシュキーDXが5月1日発表している。

今回の提携でハッシュキーDXは、リップル社およびSBIリップルアジアと共に、新たなサプライチェーンファイナンスソリューションを日本国内で展開する予定とのこと。

またこれらのソリューションは、分散型のレイヤー1ブロックチェーンである「XRPL」上に構築されるとのこと。

なお今回の提携の一環として、SBIグループ企業は日本で初めてこのサプライチェーンファイナンスソリューションの採用を検討しているとのことだ。

ハッシュキーDXは、国内でブロックチェーンに関するシステム提供やコンサルティングを行う企業。同社は、香港でエンドツーエンドのデジタル資産管理を行う金融コングロマリットであるHashKey Group(ハッシュキーグループ)の日本拠点だ。

またリップル社は、法人向けにブロックチェーン・暗号技術を活用したソリューションを提供する米国企業である。

そしてSBIリップルアジアは、リップル社の技術を活用したクロスボーダー決済やその他の金融サービスを展開する企業。日本と韓国におけるリップル社のブロックチェーンベースのソリューションの利用と開発を促進することを目的に設立された、SBIホールディングスとリップル社による合弁会社だ。

ハッシュキーグループでは、2019年7月のサービス提供開始以来、23行の銀行、4,300社のサプライヤーを含む、4,000以上の企業が登録している。ブロックチェーン上に記録された総取引金額は70億ドルを超え、実行された融資の総額は30億ドル近くに達しているという。

ハッシュキーDXはこのノウハウを生かし、今回の提携における新たなソリューションの日本展開をするとのこと。

また今後3社は、「XRPL」の特性を活かした、様々な法人向けのブロックチェーン活用事例の創出に向けて、さらなる協力を検討する予定とのことだ。

関連ニュース

参考:ハッシュキーDXリップル
images:iStocks/Who_I_am

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/21話題】デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討、英判事がクレイグライトは嘘ついたと指摘など

デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討開始、三菱UFJ信託・プログマ・KlimaDAO JP・オプテージら、自称ビットコイン発明者クレイグライト、主張裏付けのため繰り返し嘘をついたと英国判事が指摘、国内初、バイナンスジャパンに「サイバーコネクト(CYBER)」上場へ、国内3例目のマスクネットワーク(MASK)も、Gala Gamesがセキュリティインシデント報告、50億GALAが不正発行、イーサリアム「edcon2024 TOKYO」、渋谷区と提携し小委員会設立へ、トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘、ミームコイン作成・取引の「Pump. Fun」元従業員逮捕、約125億円の損失被害後

トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘

トレント大学の数学教授であるマッシミリアーノ・サラ(Massimiliano Sala)教授は、量子コンピューターがブロックチェーンのセキュリティに重大な脅威をもたらす可能性があると指摘。今後のブロックチェーン技術について洞察を行った。米フィンテック企業のリップル(Ripple)社の記事コンテンツ「リップルインサイツ(Ripple Insights)」にて5月17日報告されている