米ナスダックが暗号資産カストディサービス「Nasdaq Digital Assets」運用開始へ

ナスダックのカストディサービスが間もなく運用開始

米大手証券取引所のナスダック(Nasdaq)が、2023年第2四半期末までに暗号資産(仮想通貨)カストディサービス「ナスダック・デジタルアセット(Nasdaq Digital Assets)」を開始させるようだ。ブルームバーグが3月24日報じた。

報道によるとナスダック・デジタルアセットの副社長兼責任者のアイラ・アウエルバッハ(Ira Auerbach)氏は、ブルームバーグのインタビューで、必要な技術インフラと規制当局の承認をすべて得るべく動いていることを明かしたという。なおナスダックは、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)に、新事業を監督するための限定的信託会社の設立を申請しているとのことだ。

アウエルバッハ氏によれば、この事業は最終的に、ナスダックのデジタル資産部門の広域なサービスを提供することになるという。その第一歩としてまずはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のカストディサービスを実施するとのこと。ゆくゆくは金融機関向けの取引も視野に入れるという。

ナスダックは昨年9月20日、ナスダック・デジタルアセットを立ち上げることを発表していた。その際に同事業では、デジタル資産のカストディ、流動性、関係者のビジネスへの誠実性の強化に焦点を当てた機関投資家向けソリューションを提供すると伝えていた。

アウエルバッハ氏は暗号資産取引所やカストディサービスを提供するジェミナイ(Gemini)からナスダックに入社。プロダクト、ビジネス開発、トレーディングの分野で複数の幹部職歴任の経験がある。また暗号資産プラットフォームのプライムブローカレッジサービスであるジェミナイプライム(Gemini Prime)のグローバルヘッドを務めていた経歴も持つ人物だ。

関連ニュース

デザイン:一本寿和
images:iStocks/lucky-photographer

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【6/7話題】米SECがコインベース提訴、SECゲンスラー委員長が「暗号資産は必要ない」と発言など(音声ニュース)

米SECがコインベースを提訴、バイナンス提訴の翌日に、米コインベースが規制枠組み推進の草案を支持、「米国は遅れを取っている」、米SECゲンスラー委員長、「暗号資産は必要ない」との考え明かす、米SEC、バイナンスUS関連の資産凍結を裁判所へ緊急要請、米ロビンフッド、SEC証券指摘の暗号資産を上場廃止検討か=報道、USDCの米サークル、シンガポールで大手決済機関ライセンス取得、SBI出資の英ゾディアカストディ、機関顧客にイーサ(ETH)ステーキング提供へ。ソフトバンク出資ブロックデーモンと、野村證券らのコマイヌ、海外大手の暗号資産取引所「OKX」がカストディアンに採用、Cboe Clear Digital、ビットコインとイーサの証拠金先物取引を提供へ。CFTC認可で、オーケーコインジャパン、ジリカ(ZIL)のステーキングサービス提供へ

Sponsored