クラーケンのNFTマーケットプレイス「Kraken NFT」、βテスト版公開

クラーケンがNFTマーケットプレイスのベータテスト版公開

米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、NFTマーケットプレイス「クラーケンNFT(Kraken NFT)」ベータテスト版の公開を11月3日発表した。

「クラーケンNFT」には、ベータテストということもあり、今年の5月にウェイティングリストに応募し抽選で選ばれたユーザーのみが参加できる状況だ。なお抽選で選ばれた場合には、クラーケンNFTに参加するためのURLがメールで届くという。ちなみに日本居住者はウェイティングリストへの登録対象外だったため、「クラーケンNFT」のベータテストには参加できない。次の段階で公開されるパブリックベータ版への参加可否も現在のところ不明だ。

なお「クラーケンNFT」は、ガス代を支払うことなくNFTの取引が行えるという特徴を持つNFTマーケットプレイスだという。ネットワークが込み合っている場合でも普段と変わらずに利用できると説明されている。なお同マーケットプレイスは、イーサリアム(Ethereum)だけでなくソラナ(Solana)上のNFT取引が可能だ。

また「クラーケンNFT」での取引には現金や185種類以上の暗号資産が利用できるため、従来のNFTマーケットプレイスと違い、そのNFTが発行されたチェーンの暗号資産を用意しなくて済むとしている。

さらに「クラーケンNFT」には、先日大手NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)にも導入されたNFTのレアリティを計算するプロダクト「オープンレアリティ(OpenRarity)」と同様の機能が導入されているとのことだ。

発表によると「クラーケンNFT」からアクセスできるNFTコレクションは、ベータテストの段階で70種類あるとのこと。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

クラーケングローバルにStacks(STX)上場へ

クラーケンジャパンにカルダノ(ADA)上場、ステーキングも開始

クラーケングローバルにCoin98(C98)Galxe(GAL)、Rocket Pool (RPL)、Stargate Finance (STG)、Synapse (SYN)上場へ

クラーケンCEOジェシー・パウエル氏が辞任、会長職に

クラーケン、リキッドステーキングプロトコル「Liquid Collective」の開発に参加

参考:クラーケン
デザイン:一本寿和

images:iStocks/PerlaStudio・artacet

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した