米サークルの「CCTP」、「Noble」からコスモスエコシステムをサポートへ、dYdXも利用予定

サークル「CCTP」がコスモスエコシステムをサポートへ

米ドルステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」が、トークン発行プロトコルのノーブル(Noble)を介してコスモス(Cosmos)エコシステムに対応することが11月14日に発表された。対応開始は11月28日からとのこと。

「CCTP」は「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能である。なお同機能は11月3日からノーブルのテストネットで利用可能になっており、現在もテストネットでのみ利用可能だ。

現在「CCTP」に対応しているのは、イーサリアム(Ethereum)、アービトラム(Arbitrum)、OPメインネット(OP Mainnet)、ベース(Base)、アバランチ(Avalanche)の5つのブロックチェーンである。

「CCTP」がノーブルをサポートすれば、コスモスエコシステムへの移行を進めているDEX(分散型取引所)dYdXなど、ノーブルがIBCで接続している多くのサービスおよびブロックチェーンで、より安全に「USDC」が利用可能になるとのことだ。

これについてdYdXもブログで記事を公開しており、その中で「CCTP」とノーブルの説明を行い、「簡単、シンプルかつ安全な方法で、dYdX Chainが検討している担保であるUSDCを他のチェーンから直接送信できる」とし、また「ノーブル上のUSDCとCCTPの差し迫った立ち上げにより、dYdXのv4ソフトウェア(dYdX Chain)に大きなUXのメリットが解き放たれる準備が整っています」とも記事にて述べられている。

サークルは現在「USDC」のマルチチェーン展開を進めている。9月中に「USDC」をベース(Base)、Cosmos via Noble(ノーブルを介したコスモスエコシステム)、ニア(NEAR)、オプティミズム(Optimism)、ポルカドット(Polkadot)に対応し、10月にPolygon PoS(ポリゴン)へ対応すると発表し、その実装を行ってきた。また同時にこれらのブロックチェーンを「CCTP」に対応させるとしている。

Nobleとは

ノーブルはコスモスおよびコスモスネットワークのコアコンポーネントとして実装されている「IBC(ブロックチェーン間通信プロトコル)」を採用しているプロトコルおよびそのアプリケーションチェーンだ。ブロックチェーンのエコシステム内でのネイティブアセットを発行するために構築された。

関連ニュース

参考:ノーブルブログ
images:iStocks/Vit_Mar

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

ビットコインの量子コンピュータ対策に全体像、BIP-360やSHRINCSなど開発進む

イーサリアム(Ethereum)やビットコイン(Bitcoin)のプロトコル開発動向を取材するクリスティン・D・キム(Christine D. Kim)氏が、ビットコインの将来的な量子コンピュータへの対策について、複数の技術提案を組み合わせた全体像を示した。自身のニュースレター「BTCビフォア・ライト(BTC Before Light)」で9月8日に記事を公開し、9月15日に自身のXで紹介した

GO・Waymo・日本交通、国内初の完全無人タクシー運行目指す。2027年に東京で100台規模

タクシーアプリ「GO」を運営するGO、米グーグル(Google)の親会社アルファベット(Alphabet)傘下の自動運転企業ウェイモ(Waymo)、東京最大手のタクシー事業者である日本交通が、東京における自動運転タクシーの商用化に向けた戦略的パートナーシップに合意した