リップル価格上昇、ブラックロックがXRPのETF申請との誤情報で

フェイクニュースで一時価格上昇も反発

米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が、デラウェア州国務省企業局に暗号資産(仮想通貨)XRPのETF(上場投資信託)を申請したというフェイクニュースがXにて流れたことで、XRPの価格が一時13%近く上昇したがすぐに値を戻した。ブルームバーグをはじめ各社が11月14日報じた。

報道によれば、デラウェア州国務省企業局のウェブサイトに「iシェアーズ・XRP・トラスト(iShares XRP Trust)」と呼ばれるETFがブラックロックにより登録されていると10月13日、Xを中心に情報が出回った。しかしブラックロックの広報担当者がこれが虚偽であると報告したという。

なおデラウェア州国務省の担当者はブルームバーグのコメント要請に応じておらず、同ETFがウェブサイトに掲載された経緯は明らかとなっていない。

デラウェア州の州務長官は、この偽の申請について州司法省に報告している。

ブラックロックは11月9日、デラウェア州企業局のウェブサイトにイーサリアム現物ETFである「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(iShares Ethereum Trust)」の事業体を申請したことが各社に報じられた。この報道を受けイーサリアムの価格は上昇。10月10日正午頃の24時間比で約10%上昇しており、約2116ドル(約32.7万円)の値を付けていた。

これはブラックロックが、米証券取引委員会(SEC)に「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト」に関する申請書を11月7日に提出したあとに行われた。

なおブラックロックは現在、現物ビットコイン(BTC)のETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust)」もSECへ申請中だ。

関連ニュース

参考:ブルームバーグ
images:iStocks/gopixa

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【11/18話題】JPYCとDPが地方金融機関の業務連携を共同検討、IG証券が暗号資産ETFのCFD取引提供終了、ストラテジーがBTC追加購入など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

コインマーケットキャップ、時価総額上位20銘柄連動のDeFiインデックストークン提供開始、BNBチェーン上で

暗号資産(仮想通貨)データプラットフォーム提供のコインマーケットキャップ(CoinMarketCap)が、時価総額上位20の暗号資産に連動するDeFi(分散型金融)対応インデックストークンを、BNBチェーン(BNB Chain)上で提供開始したことを11月17日に発表した

コンセンシス傘下Infura、分散型RPCネットワーク「DIN AVS」をアイゲンレイヤー上でローンチ

Web3ウォレット「メタマスク(MetaMask)」の開発企業コンセンシス(Consensys)傘下でインフラサービス「インフラ(Infura)」を開発するチームが、同社の分散型RPCネットワーク「ディンAVS(DIN AVS)」をアイゲンレイヤー(EigenLayer)上でメインネットで稼働すると11月17日に発表した

JPYCとデジタルプラットフォーマー、地方金融機関の業務連携に向け共同検討を開始

JPYC社とデジタルプラットフォーマー(DP)が、円建てステーブルコイン(電子決済手段)「JPYC」と北國銀行の預金型トークン「トチカ」との相互連携、および地方金融機関とJPYCとの発行、償還、決済、国際送金にかかる業務連携に向けた共同検討を開始したと11月18日に発表した