ブリッジプロトコル「Wormhole」、「USDC」の「クロスチェーン転送プロトコル」統合

WormholeがUSDCのCCTPを統合

ブリッジプロトコル「ワームホール(Wormhole)」提供の「ワームホールコネクト(Wormhole Connect)」が、米ドルステーブルコイン「USDC」をブロックチェーン間で転送する「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」と統合したことが9月20日に発表された。

今回の統合により開発者は、ネイティブ版「USDC」をブリッジ可能なウィジェットを独自のアプリケーションに追加可能になったとのことだ。

「ワームホールコネクト」は、開発者が独自のアプリケーションに「ワームホール」を介したトークンブリッジを搭載できるサービス。わずか3行のコードをアプリケーションに挿入するだけで、アプリケーションにブリッジ用のウィジェットの追加が可能だ。

また「CCTP」は、「USDC」を転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンに「USDC」を移動できる機能。なお「CCTP」では「USDC」をサークルが発行するネイティブ版トークンのままブリッジが可能となっている。

なお現在「CCTP」は、イーサリアム(Ethereum)・アバランチ(Avalanche)・アービトラム(Arbitrum)の3つのブロックチェーンに対応している。

「USDC」を発行するサークルは、最近同ステーブルコインをネイティブ版で様々なネットワークで発行することに注力している。9月中にベース(Base)、コスモスエコシステム(Cosmos via Noble)、ニア(NEAR)、オプティミズム(Optimism)、ポルカドット(Polkadot)に対応し、10月にはポリゴン(Polygon PoS)にも対応することが発表されており、現在順次発行が進められている。

なお今後これら全てのチェーンについても「CCTP」に対応させると、サークルは発表している。

関連ニュース

参考:ワームホールブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道