ユニスワップv3、コインベースの独自レイヤー2「Base」で稼働開始

ユニスワップv3がBaseで稼働開始

大手DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)が、「ユニスワップ v3(Uniswap v3)」を米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)開発のレイヤー2ブロックチェーンであるベース(Base)上にローンチしたことを8月8日に発表した。

今回のベースでの展開により「ユニスワップv3」は、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、セロ(Celo)、オプティミズム(Optimism)、アービトラム(Arbitrum)、BNBチェーン(BNB Chain)、アバランチ(Avalanche)およびベースの8つのブロックチェーンで利用可能になった。

「ベース」は、「オプティミズム」に続きオープンソースモジュールの「OPスタック(OP Stack)」を採用したイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ネットワークだ。現在は開発者向けにメインネットが公開されており、8月9日に一般ユーザー向けのメインネットローンチが予定されている。

なお「ベース」ではネットワークトークンの発行予定は無く、ガス代(トランザクションフィー)としてはETH(イーサ)を使用するとのことだ。

また「ベース」ではユニスワップの他にも、アクセラーネットワーク(Axelar Network)やワームホール(Wormhole)によるクロスチェーンプロトコルやDEXのスシ(Sushi)、NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)など多くのサービスが稼働を開始している。

「ユニスワップv3」は今年4月に同プロトコルのBSL(ビジネスソースライセンス)が期限切れになっており、第3者が「ユニスワップv3」のフォーク(コピー)を商用目的でデプロイできるようになった。そのため他チェーンにてフォークプロジェクトが展開されるおそれがあり、これに対応するため素早いマルチチェーン展開を進めている。

ユニスワップでは現在「ユニスワップv4」のリリースに向けたタイムラインも公開されている。同プロトコルのリリースは、イーサリアムの次期大型アップグレード「デンクン(Deneb+Cancun)」の実装後から監査プロセスを経て実施される予定である。

関連ニュース

参考:ユニスワップコントラクトリスト
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Yellow-duck・iam2mai

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる