Tempoがメインネット公開、ストライプ共同のマシン決済標準「MPP」導入

Tempoがメインネット公開

米決済大手ストライプ(Stripe)と暗号資産VCパラダイム(Paradigm)が関与するレイヤー1ブロックチェーン「テンポ(Tempo)」のメインネットが公開された。同チェーン公式Xより3月18日に発表された。あわせて同チェーンには、ストライプが開発したマシン間決済のオープン標準「マシンペイメントプロトコル(Machine Payments Protocol:MPP)」が導入された。

テンポは、インターネット規模の決済に対応するインフラとして設計されたブロックチェーンだ。即時決済、予測可能な低手数料、高い処理能力、グローバルでの利用可能性を特徴としている。

発表によると、ステーブルコインが国境を越えた価値移転を即時かつ常時利用可能にする一方で、多くの既存ブロックチェーンは大規模な決済処理を前提として設計されておらず、手数料の変動や処理能力の制約といった課題があるという。テンポではこうした課題に対応するため、決済用途に特化した設計が採用されているとのこと。

今回のメインネット公開により、開発者はパブリックRPCエンドポイントを通じてテンポ上でのアプリケーション開発が可能となった。

また今回導入されたMPPは、エージェントとサービス間でのマシン間決済を標準化するプロトコルだ。支払いのリクエスト、承認、決済処理の流れを統一的に定義し、各サービスが独自の課金フローを構築する必要をなくすことを目的に構築された。MPPはオープン標準として公開されており、特定の決済手段に依存しない設計となっている。

同プロトコルでは「セッション」と呼ばれる仕組みにより、継続的な決済が可能となる。エージェントは事前に資金を確保し、API利用やデータ取得などのリソース消費に応じて支払いを行う。これにより、多数の小額取引をまとめて処理できるという。

またテンポからは、MPPに対応したサービスを一覧化した「ペイメントディレクトリ」も公開されている。エージェントは同ディレクトリに掲載されたサービスと自動的に取引が可能となる。公開時点でアルケミー(Alchemy)やデューンアナリティクス(Dune Analytics)やエリプティック(Elliptic)など100以上のサービスが統合されている。

また分散型オラクルを提供するレッドストーン(RedStone)も同日、テンポのメインネットに対応した為替(FX)データフィードの提供開始を発表している。

テンポはエージェントによる決済に加え、グローバル送金、クロスボーダー送金、組み込み型金融、トークン化預金といった既存の決済ユースケースにも対応する設計となっている。同社は昨年12月のパブリックテストネット公開以降、決済、コマース、金融サービス分野の企業と連携し、ステーブルコイン上での決済処理の検証を進めてきたという。

パートナーにはアンソロピック(Anthropic)、マスターカード(Mastercard)、オープンAI(OpenAI)、ショッピファイ(Shopify)、スタンダードチャータード(Standard Chartered)、ビザ(Visa)などが含まれる。

参考:テンポエリプティック
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事