Cboeがフィデリティの現物イーサリアムETFを申請、ブラックロックに続き

フィデリティが現物ETH FTF申請

米大手資産運用会社フィデリティ(Fidelity)が、現物イーサリアム(ETH)ETF(上場投資信託)の申請を進めた。同ETF上場先の取引所を運営するシーボーグローバルマーケット(Cboe Global Markets Inc)が米証券取引委員会(SEC)へ11月17日申請書類を提出している。

なおフィデリティは、シーボグローバルマーケットを通じてSECへ現物ビットコインETFを申請しており、6月30日には再申請している。

今回提出された申請書「フォーム19b-4」では、米国においてイーサリアムに関する低リスクな投資手段が少ないことが指摘された。また現物イーサリアムETFがあれば回避できたと想定される損失事例を挙げながら「現物ETHETPが承認されれば、暗号資産分野における米国投資家の保護にとって大きな勝利となる」と述べられている。

また申請書では、10月23日に「暗号資産運用会社グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)による現物ビットコインETFの申請は再審査されるべき」という判決が下されたグレイスケール対米証券取引委員会(SEC)の裁判についても言及。SECが先物ベースの商品は認可しているにもかかわらず、暗号資産に関する現物ETFの承認拒否を続ける理由を裁判所は見つけられなかったと述べられている。

なお現物イーサリアムETF申請の動きとしては、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が11月15日、現物イーサリアムETFである「iシェアーズ・イーサリアム・トラスト(iShares Ethereum Trust)」の登録申請書類「フォームS-1」をSECへ提出している。

また10月には、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレイスケール(Grayscale)が、株式等の電子取引所NYSE Arca(ニューヨーク証券取引所のArca)と協力し、同社のイーサリアム投資信託の「グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」を現物イーサリアムETFに転換するための「フォーム19b-4」をSECに提出している。

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参考:申請書
images:iStocks/FinkAvenue

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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