グレイスケール、イーサリアム信託を現物イーサリアムETFに転換する申請提出へ

イーサリアム先物ETFの承認受け

暗号資産(仮想通貨)運用会社グレイスケール(Grayscale)が、株式等の電子取引所NYSE Arca(ニューヨーク証券取引所のArca)と協力し、イーサリアム投資信託の「グレースケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)」を現物イーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)に転換するための「フォーム19b-4」を米証券取引委員会(SEC)に提出した。グレイスケールが10月2日発表している。

グレイスケールによるとこの申請は、SECが初のイーサリアム先物ETFを承認したことを受けて行われたという。

SECが暗号資産運用会社ヴァルキリーインベストメント(Valkyrie Investments)によるイーサリアム先物ETFを承認したことは、フォックスビジネス(FOX Business)が9月28日報じている。

このETFは、ヴァルキリーが既に運用しているビットコインの先物に投資する「Valkyrie Bitcoin Strategy ETF(BTF)」に、イーサリアムの先物への投資が加えられたものであった。

グレイスケールのCEOであるマイケル・ソネンシャイン(Michael Sonnenshein)氏は「イーサリアムをETFに転換し、商品進化の自然な次のステップに進もうとしている今、私たちはイーサリアムを米国の規制の枠内にさらに引き込む重要な瞬間だと認識している」とコメントしている。

グレイスケールは2021年10月、同社の投資信託である「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」を現物ビットコインETFに転換する申請も行っている。

またグレイスケールは今年6月、SECが恣意的に現物ビットコインETFの承認拒否を続けているとし、ワシントンD.C.の連邦控訴裁判所へ訴えていた。

ワシントンD.C.の連邦控訴裁判所は8月29日、SECに対し承認拒否を取り消すよう命じている。

グレイスケールは同社の全ての信託商品をETFへ転換させることに引き続き尽力すると伝えている。

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参考:グレイスケール
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Funtap

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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