次はビットコイン「現物」ETF承認か、グレースケールがGBTCをETFに転換申請

グレースケールのビットコイン投資信託、現物ETFに転換申請

大手暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、同社の投資信託である「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」を上場投資信託(ETF)に転換する申請を行ったことが分かった。

10月19日の発表によるとこの申請は、ETFの上場先となる株式等の電子取引所NYSE Arca(ニューヨーク証券取引所のArca)が行い、正式な書類「Form 19b-4」を米国証券取引委員会(SEC)に提出したとのこと。なおNYSE Arcaは19日から米国初のビットコイン先物ETFとなった「ProShares Bitcoin Strategy ETF(BITO)」を取り扱っている。

グレースケールのGBTCは公開市場で取引される証券であり、適格投資家から調達した資金でビットコインを買い入れる仕組みとなっているため、その価格はビットコインの市場価格を反映している。今回の申請が承認されれば米国初のビットコイン現物ETFとなる。

またグレースケールは今回の申請が、前述したBITOが認可されたことによる動きであるとしている。同社は今年4月にGBTCをETF化する意向を表明し、7月には米大手銀行のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY Mellon:BNYメロン)をアセット・サービス・プロバイダーとして選定し、その準備を進めていた。

なおグレースケールによるとGBTCをはじめとする同社の金融商品は「私募」「流通市場での公開価格の取得」「SECへ報告会社として申告」「ETF化」という4段階のライフサイクルを想定して開発されているとのことだ。

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参考:グレースケール
デザイン:一本寿和
images:iStocks/AndreyPopov

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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