リキッドステーキング「Lido」、ポルカドット(DOT)とクサマ(KSM)でのサービス終了を検討

Lidoがポルカドットとクサマでのサービス終了か

イーサリアム(Ethereum)のリキッドステーキングを提供するリドファイナンス(LidoFinance)のコミュニティフォーラムにて、ポルカドット(Polkadot)とクサマ(Kusama)でのプロトコルのサポートを終了させる提案が3月7日に投稿された。

リドファイナンス提供のリキッドステーキングプロトコル「リド」は、ユーザーが独自にてステーキングする際に必要な最低資産を保有せずとも、ステーキングに少額から参加できるサービスだ。

それに加え「リド」では、ユーザーが「リド」に資金を預けた際に、預けたトークンと1:1の割合で価値が担保されているトークンを受け取ることができ、このトークンを運用して追加で利回りを得ながらステーキング報酬も得ることができる仕組みとなっている。

現在「リド」では、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、ポリゴン(MATIC)、ポルカドット(DOT)、クサマ(KSM)といった5つのブロックチェーンのステーキングをサポートしている。

なお今回の提案を作成したのは分散型金融(DeFi)アプリ開発会社でリドファイナンスのパートナーである「ミックスバイツ(MixBytes)」の最高製品責任者コスタ・ゼレブツォフ(Kosta Zherebtsov)氏である。「ミックスバイツ」は「リド」におけるポルカドットとクサマのフロントエンド等の技術提供をしていたが、それを辞任することが決まっている。その辞任に伴い、今回の提案がなされた形である。

提案の中で「ミックスバイツ」は、2023年8月1日にポルカドットとクサマに関するリドへの技術的なサポートを停止することを発表している。

また暫定的なタイムラインも設定しており、ポルカドットについては3月15日には新規のステーキングを受け付け停止し、6月後半には自動的にステーキングを解除、8月には完全にサポート終了することを提案している。

なお3月10日現在、この提案は議論の段階であり、可決されたものではない。

「リド」は今年利用者を大きく伸ばしており、1月時点でDeFiプロトコルの中でトップの総預かり資産額(TVL)を記録している。2月25日にはプロトコル絵の入金量が急増したことにより一時的に入金を停止する安全装置が発動している。

関連ニュース

参考:Lido
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

マークアンドリーセンとGalaxy Digital、1kxのクリプトファンドに出資=報道

大手ベンチャーキャピタル(VC)アンドリーセンホロウィッツ(a16z)の共同創業者マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏が、暗号資産(仮想通貨)運用企業ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)らと共に、暗号資産(仮想通貨)系VCの1kx(ワンケーエックス)による最新のファンドに投資家として参加したようだ

ハッシュポート、FosunとRWA分野のジョイントベンチャー設立

HashPort(ハッシュポート)が、香港証券取引所に上場するFosun International Limited:Fosun(フォースンインターナショナルリミテッド)の子会社であるFosun Entertainment Japan:FEJ(フォースンエンターテイメントジャパン)と共同で、ジョイントベンチャー「Fosun Real World Asset:Fosun RWA(フォースンリアルワールドアセット)」を設立した

トークン化ダイヤモンドへの投資が可能に、Oasis ProとAvalanche活用でDiamond Standardがファンド通じて

ダイヤモンド・スタンダード(Diamond Standard)とホライゾン・キネティクス(Horizon Kinetics)が出資するダイヤモンド・スタンダード・ファンド(Diamond Standard Fund)へ投資するトークンが、アバランチ(Avalanche)のCチェーンを通じて、米証券取引委員会(SEC)認可の暗号資産証券取引プラットフォームであるオアシス・プロ・マーケット(Oasis Pro Market)に上場した