HSBC、メタバースにおける銀行サービスやNFTを対象範囲とする商標登録

HSBC、NFTやメタバース関連の商標を登録

英ロンドンに本社を置く大手銀行HSBCが、メタバース分野におけるビジネスを対象とする商標2点を米国特許商標局(USPTO)に登録した。USPTOが公開した書類によって明らかになった。

商標の内容については「HSBC」の文字商標と「八角形をベースにデザインされたロゴマーク」の2点となっている。またこれらの商標の出願日はいずれも12月15日となっている。

これらの商標が適用される範囲については2点とも同様で、以下の5つの分野のモノやサービスが記載されている。

(1)メタバース分野で銀行サービスやクレジットサービスなどを提供するためのソフトウェア
(2)経営管理・広告・会計等のビジネス向けサービスの提供やオンラインマーケットプレイスの運営
(3)メタバースにおけるクレジットカード取引、決済処理、電子送金などの金融サービスの提供
(4)娯楽目的のメタバース空間の提供
(5)デジタル資産やNFTの取引などの金融サービスを目的としたソフトウェアの開発

今回登録された商標は、いずれもNFTやメタバース等のweb3分野のビジネスおよびサービスを想定したもののようだ。したがって今後HSBCは、web3分野に事業を広げる可能性が高いと考えられる。

HSBCは今年3月にイーサリアムベースのメタバースである「サンドボックス(The Sandbox)」に参入し、仮想の土地を表すLANDを購入したことを発表している。また同社は4月にアジアの富裕層をターゲットとしたメタバース投資ファンドの提供を発表している。

また米大手資産運用会社フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)も、メタバース分野におけるモノやサービスを対象とする商標3点を12月21日にUSPTOに登録している。

関連ニュース

フィデリティ、NFTやメタバース関連の商標登録

3DアバターNFT「Metaani」、web3分散型メタバースプロジェクト「Metaani DNA」ローンチに向けNFT販売へ

OpenZeppelinがメタバースのセキュリティーサービス提供開始、The Sandboxと契約

クラーケンのNFTマーケットプレイス「Kraken NFT」、パブリックβ版公開

【取材】NFTマーケットプレイス「tofuNFT」、オアシス(OAS)のレイヤー1と2に対応

images:iStocks/William-Barton

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【12/9話題】スラッシュが国内向け「Slash Card」発行の協議開始、BackpackがJVCEAの第二種会員になど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored