OpenZeppelinがメタバースのセキュリティーサービス提供開始、The Sandboxと契約

OpenZeppelinがメタバースのセキュリティーサービス提供開始

ブロックチェーンのセキュリティ企業オープンゼッペリン(OpenZeppelin)がサンドボックス(The Sandbox)と契約し、メタバースのセキュリティサービスを開始したことを12月15日に発表した。なおこのセキュリティサービスは11月より提供されているという。

このセキュリティサービスでは、オープンゼッペリンがリアルタイムにモニタリングするためのフレームワークを適用し、潜在的な脅威や異常に対する警告をすぐに通知する他 、日常のコードベース解析やスマートコントラクトのセキュリティ強化も提供されるとのこと。

同サービスの最初の段階では、今後予定されているサンドボックスのステーキングコントラクトの監査だったとのこと。具体的には11月の2週間、オープンゼッペリンがステーキングコントラクトへの最適化修正を推奨したとのことだ。そしてサンドボックスはローンチに先駆け、実装を終えたという。

なおサンドボックスが購入に合意したオープンゼッペリンのセキュリティサービスには、サンドボックスのERC20トークン、メタ・トランザクションの実装、複数のNFTおよびセミ・ファンジブル・トークンコントラクト、さらに同社のエスクローレス・オークション機能など、様々なシステムコンポーネントの継続的な監査サポートが含まれているとのことだ。

オープンゼッペリンのソリューションアーキテクチャ責任者であるマイケル・ルーウェレン(Michael Lewellen)氏は「メタバースセキュリティを包括的に提供する当社独自の新サービスは、これまで断片的な監査に頼っていたメタバースやweb3プロジェクトにとって一歩前進となるものです。メタバースプロジェクトは、継続的な監査の専門知識を活用し、コードを超えて、オンチェーンモニタリング、アクセス制御、将来の成長を確保するために不可欠なその他の強化のためのより良いセキュリティ慣行をサポートすることができるようになりました。サンドボックスがこの新しいサービスの最初のクライアントとして選ばれたことを嬉しく思いますし、彼らのセキュリティに対する先進的なアプローチは、今後さらに多くのクライアントが真似することになると信じています」とリリースで伝えている。

サンドボックスのCOO兼共同創設者であるセバスチャン・ボルジェ(Sebastien Borget)氏は「ユーザーの安全を確保することは重要であり、オープンゼッペリンのセキュリティサービスを、当社のセキュリティツールや戦略の重要な一部として使用することをうれしく思っています。私たちがコミュニティを成長させ続ける中で、この分野における彼らの長年の実績は、私たちにとって完璧な選択となります」とリリースで述べている。

参考:The Sandbox
images:iStocks/Myvector
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道