プライバシー技術特化のAztec、a16らから約137億円調達

Aztec、a16らから約137億円調達

アズテックネットワーク(Aztec Network)が、シリーズBラウンドで1億ドル(137億円)を調達したことを12月15日に発表した。

アズテックはイーサリアムに特化してプライバシーソリューションを開発・提供している。例えばアプリケーションを開発するための「アズテックコネクト(Aztec Connect)」や汎用プログラミング言語の「ノワール(Noir)」などだ。

またアズテックはゼロ知識証明技術活用のL2「Zk.money」なども開発している。なお「Aztec Connect」は、主要なDeFiプロトコルであるアーベ(Aave)、カーブ(Curve)、リド(Lido)、コンパウンド(Compound)、リクイティ(Liquity)などが活用している。

そして今回のシリーズBラウンドでは、a16z cryptoが主導し、エーキャピタル(A Capital)、キングリバー(King River)、バリアント(Variant)、エスブイエンジェル(SV Angel)、ハッシュキー(Hash Key)、フェンブシ(Fenbushi)、AVGが参加したとのこと。

アズテックはa16zとのパートナーシップによって、次世代暗号化アーキテクチャの開発に資金を提供し、ユーザーが基盤となる情報を明かすことなく、ブロックチェーンのルールが正しく守られたことを検証できるようにしていく方針とのことだ。

またアズテックに投資した理由についてa16zはブログで「ブロックチェーンが広く普及し、次の時代のインターネットとして人・資本・社会をコーディネートしていくためには、暗号化とプライバシーが不可欠だから」と説明している。

アズテックネットワークのCEOであるザック・ウィリアムソン(Zac Williamson)氏は「私たちが構築しているのは、エンドユーザーがプロダクトではなく顧客であるという、オンラインでの交流方法を変革する画期的な技術です。エンドツーエンドで暗号化されたブロックチェーンは個人を保護し、中央集権的な金融システムの必要性を排除します」とリリースでコメントしている。

a16z cryptoのジェネラルパートナーであるアリ・ヤヒヤ(Ali Yahya)氏は「アズテックはアズテックコネクトやノワールのような革新的な製品でその基盤を築いています。ザックたちは洞察力に優れた意欲的な技術者であり、私たちはこのラウンドをリードし、完全暗号化イーサリアムの構築という目標を追求する彼らの素晴らしいチームを支援できることに非常に興奮しています」

参考:Aztec
images:iStocks/BadBrotherd
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/19話題】アプトスラボが金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンスが違約金支払いインド再参入かなど

アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンス、約3億円の違約金を支払いインド再参入か=報道、バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に、バイナンス、トークンローンチプラットフォーム「Megadrop」公開。「BounceBit(BB)」取扱へ、イーサリアムのモバイルOS開発「ethOS」、web3スマホ「ethOS phone」発売開始、米クラーケン、独自開発のセルフカストディウォレット「Kraken Wallet」リリース、OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ