ツイッター創業者ジャック、分散型ソーシャルメディアの展望示す

ジャック、分散型ソーシャルメディアの展望示す

ツイッター(Twitter)社の内部情報がまとめられている「ツイッターファイル(Twitter Files)」の扱い方を巡って、議論が生まれている。

ツイッター創設者で元CEOのジャック・ドーシー(JackDoresy)氏が、「ツイッターファイル」およびソーシャルメディアのあり方についての持論をツイッター社のメルマガサービス「レビュー(Revue)」にて12月13日公開した。

そのメルマガによると、ドーシー氏が重要視するソーシャルメディアに関する原則は「ソーシャルメディアは企業や政府のコントロールに対して弾力的でなければならない」、「原作者のみが、自らが制作したコンテンツを削除することができる」、「モデレーションはアルゴリズムによる選択が最適」の3つだという。

しかしドーシー氏は、自らがツイッターを経営していた時もイーロン・マスク(Elon Mask)氏が経営する現在も、この原則を守れたことはないと説明している。

ドーシー氏のメルマガによれば「私が率いていた頃のツイッターも、今のツイッターも、この原則を何一つ満たしていません。これは私一人の責任で、2020年にアクティビストが当社株に参入した時点で、それらを推し進めることを完全に諦めてしまったからです。私はもはや、防御機構(デュアルクラス株式の欠如がその重要な一つ)のない公開企業として、そのいずれをも達成する望みを失っていました。私は、もうこの会社には向かないと思い、その瞬間に退社を計画しました」と伝えている。

さらにドーシー氏は「私が犯した最大の過ちは、ツイッターを利用する人々が自分たちで簡単に会話を管理できるツールを構築するのではなく、私たちが一般の会話を管理するためのツールを構築することに投資し続けたことです」と説明している。

またドーシー氏は、ツイッターを含め多くの企業がオープンなプロトコルから素晴らしいビジネスが構築できると信じているとのこと。その結果はウェブと電子メールの両方を見ればわかるという。ただ現在のオープンなプロトコルモデルの最大の問題は、発見メカニズムがオープンであったり拡張可能であったりする代わりに、あまりにも独占的で固定的であることだという。

そのため企業はコンテンツのコレクションにアクセスする方法を制限するのではなく、むしろそれを補完する多くの有益なサービスを構築する必要があるとしている。またビットコインがアフリカや中南米で検閲への抵抗のために使われていることにそのヒントがあると説明がされている。

なおドーシー氏は分散型ソーシャルメディアプロジェクト「ブルースカイ(BlueSky)」を進めている。そしてソーシャルメディアプロトコルの「エーティープロトコル(AT Protocol)」を10月に発表している。

また12月13日に同氏は「ノストルプロトコル(nostr-protocol)」をGitHub上で公開した。「ノストルプロトコル」は暗号鍵と署名に基づくので改ざん防止になり、P2P技術に依存せずに機能するグローバルソーシャルネットワークプロトコルだという。

参考:Jack Dorsey
images:ロイター

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/12話題】ワールドコインのユーザー数が1000万人、メルカリのビットコイン取引サービス利用者数200万人など

ワールドコイン(WLD)、「World App」ユーザー数が1000万人突破、メルカリのビットコイン(BTC)取引サービス、利用者数200万人突破。サービス開始1年で、米サークル、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を「USDC」に交換可能に、川崎重工とSettleMint、ブロックチェーン活用による品質管理の実証実験、GMOコイン、レバレッジ取引に6銘柄追加。ソラナ(SOL)やコスモス(ATOM)など、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、Sui(SUI)上にローンチ、Bitfinex Securities、ヒルトンホテルへの資金提供としてエルサルバドル初のトークン化債券を導入、バイナンス、米当局と和解後にコンプライアンス遵守へ向け注力、新CEO語る、a16z crypto、ゼロ知識証明を用いたソリューション「Jolt」リリース、米クラーケン、アイルランドとベルギーで「モネロ(XMR)」上場廃止へ