フィデリティ、NFTやメタバース関連の商標登録

フィデリティ、NFTやメタバース関連の商標登録

米大手資産運用会社フィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)が、メタバース分野におけるモノやサービスを対象とする商標3点を米国特許商標局(USPTO)に登録した。USPTOが公開した書類によって明らかになった。

商標の内容については「FIDELITY」、「FIDELITY INVESTMENTS」の文字商標と、『光線を放射するピラミッドをデザインした円の右側に「FIDELITY INVESTMENTS」の文字を配す』ようなデザイン商標の計3点となっている。またこれらの商標の出願日はいずれも12月21日となっている。

これらの商標が適用されるサービスの範囲については3点とも同様で、以下の4つの分野のサービスが記載されている。

(1)テキストおよびグラフィックコンテンツを特徴とするNFT
(2)メタバース分野におけるコンサルティングサービス、マーケティングサービス、マーケットプレイスなどの提供
(3)メタバース分野における投資信託、退職金基金投資、保険、デジタル資産取引プラットフォームなどの金融サービスの提供
(4)メタバース分野における投資および金融にまつわるセミナーなどの教育サービスの提供

今回登録された商標は、いずれもNFTやメタバース等のweb3分野のビジネスおよびサービスを想定したもののようだ。したがって今後フィデリティはweb3分野に事業を広げる可能性が高いと考えられる。

なおフィデリティは、今年11月に個人投資家向けの暗号資産取引サービス「フィデリティクリプト(Fidelity Crypto)」の提供を開始している。フィデリティクリプトでは現在ビットコインとイーサリアムの取引を提供している。

また同社の機関投資家向け取引プラットフォームであるフィデリティ・デジタルアセット(Fidelity Digital Assets)は、今年10月にイーサリアムのインデックスファンドの提供を開始している。

関連ニュース

フィデリティ、「Fidelity Crypto」でビットコインとイーサ取引サービス提供開始

米上院議員ら、フィデリティの確定拠出型年金(401k)プランでビットコイン提供停止を要請

フィデリティ、イーサリアム(ETH)のインデックスファンド提供開始

確定拠出型年金でビットコイン投資、フィデリティが提供しマイクロストラテジー採用も

シタデルやフィデリティやセコイヤら、米国でデジタル資産取引所「EDXM」設立へ

デザイン:一本寿和
images:iStocks/hapabapa

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる