SWIFTとチェーンリンク(LINK)、ブロックチェーン間取引に向けた概念実証実施

SWIFTとチェーンリンク、ブロックチェーンの相互運用の概念実証実施

国際銀行間ネットワークシステムを提供するSWIFTが、分散型オラクルネットワークを提供するチェーンリンク(Chainlink)と提携し、クロスチェーンプロトコルの概念実証を進めていることを9月28日に発表した。

SWIFTは銀行間取引をブロックチェーンに拡張することを目指し、チェーンリンクと概念実証に取り組んでいるとのことだ。具体的にはチェーンリンクのクロスチェーン相互接続プロトコル(CCIP)を実装することにより、SWIFT上からブロックチェーンのトークン転送を指示できるようにするという。

今回の提携は水曜日に行われた「SmartCon2022カンファレンス」にて発表された。

この取り組みについてチェーンリンクの共同創業者であるセルゲイ・ナザロフ( Sergey Nazarov)氏は以下のようにコメントしている。

「多数の機関の間でトークンが転送できるようになることにより、資本市場におけるブロックチェーンの適用が促進され、市場により大きな利益をもたらすでしょう」

またSWIFTの戦略責任者であるジョナサン・エレンフェルド・ソレ(Jonathan Ehrenfeld Solé)氏は以下のようにコメントしている。

「ここ5年間のチェーンリンクとの協業の結果として、今の概念実証の形があります。チェーンリンクは私たちが提携した最初のブロックチェーンスタートアップであり、ブロックチェーンを金融に活用することを誰も考えていなかった時期に最初の実証実験を成功させました。それが今日まで続く協業の第一歩となりました」

チェーンリンクは異なるブロックチェーンの相互接続や現実世界のデータとブロックチェーンの接続を目的として2017年に作成された分散型オラクルネットワークである。2017年にSWIFTとの提携を発表しており、その後概念実証を複数回行っている。

SWIFTは2021年12月にシステムプロバイダー企業、資産運用企業、ブロックチェーン相互運用システム開発企業と共同でトークンアセットの相互運用性に関する実証実験を行うことを発表している。また今年5月にフランスのコンサル企業キャップジェミニ(Capgemini)と共同でCBDCのクロスボーダー決済に関する実証実験を行うことを発表している。

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参考:Chainlink
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Natali_Mis

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小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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