米コインベース、「Forta(FORT)」上場へ

米コインベースでFORT上場へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)で、暗号資産フォルタ:Forta(FORT)が上場することが6月16日分かった。

発表によるとFORTは、流動性条件が満たされ次第、「コインベースドットコム(Coinbase.com:販売所)」及び、同社提供の個人トレーダー向けプラットフォーム「コインベース・エクスチェンジ(CoinbaseExchange)」にて、6月16日中に取引開始される予定とのことだ。

取引ペアについては、FORT-USDをサポート後、段階的にFORT-USDTをサポートするとのこと。またFORTの取り扱いは、米コインベースのサービス対象全地域での対応となっている。なお日本は対象外。

コインベースは、新規上場を「検討中」および「計画中」の暗号資産リストを公開しているが、今回上場するFORTは同リストに記載がされていなかった銘柄となる。

また新規銘柄や市場で取引量が比較的少ない銘柄に付ける「Experimental label(実験的ラベル)」の対象通貨となっている。このラベルは市場の状況で取引量が増えた場合に、削除される。

Fortaは、web3システム上の脅威や異常をリアルタイムで検出する分散型監視ネットワークだ。独立したノードオペレーターの分散型ネットワークで、全てのトランザクションとブロックごとの状態変化をスキャンし、異常値のあるトランザクションや脅威を検出している。またFortaは、分散型金融(DeFi)プロトコルのコンパウンド(Compound)や、イーサリアムステーキング提供のリドファイナンス(LidoFinance)などが導入している。

現在サポートしているチェーンは、イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)、BNBチェーン(BNB Chain)、ファントム(Fantom)、アービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(Optimism)となっている。

またERC20規格のトークンFORTは、Fortaのノードランナーやノード検出ボットへのステーキング、ガバナンストークンとして利用できる。なお今月9日より早期アクセスユーザーやビルダーなどにエアドロップを実施しており、総供給枚数の4%がエアドロップに充てられるとのことだ。

FORTは現在、暗号資産取引所バイビット(Bybit)の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている(6/16 コインマーケットキャップ調べ)。

関連ニュース

米コインベースでDAR、POND、ATA、FIS上場へ

米コインベース、「Wrapped Ampleforth(WAMPL)」と「Index Cooperative(INDEX)」上場へ

米コインベース、暗号資産上場予定リストに16銘柄追加

米コインベースが上場検討50銘柄公開、バイナンスBUSDやSTEPNのGSTなど

コインベース、「BitDAO(BIT)」と「Coin98(C98)」上場へ

参考:Twitter
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した