テザー社、USDTの裏付け資産に関する噂を否定

テザー社がUSDTの裏付け資産に関する噂を否定

ステーブルコインUSDTを発行するテザー(Tether)社が、USDTの裏付け資産に関する噂を否定する声明を6月15日に発表した。

USDTの裏付け資産については、その裏付け資産の一部であるコマーシャルペーパー(企業が短期資金調達のために発行する無担保の約束手形)の85%が中国などのアジア企業が発行したものであり、30%割引で取引されているとの噂が広まっていた。

今回テザー社はこの噂を否定する公式声明を発表し、3月31日時点における裏付資産のうち47%以上が米国財務省証券であり、コマーシャルペーパーの比率は25%未満であると説明した。

さらに同社は裏付け資産に占めるコマーシャルペーパーの比率を減らし続けており、6月末には3月時点の半分以下の比率に削減し、最終的にはコマーシャルペーパーによる裏付けを一切なくすことを目指しているとも併せて発表している。

またテザー社はレンディングプラットフォームであるセルシウス(Celsius)の出金停止騒動や暗号資産ファンドであるスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)の債務超過問題にも言及し、どちらの件についてもテザー社に損失が発生するようなエクスポージャーは保有していないと説明した。

先月発生したUSTのペッグ外れを発端としたTerra(現LUNC)の価格崩壊を受け、ステーブルコインに対する安全性担保の重要性が高まっている。ニューヨーク州金融サービス局は今月8日に米ドルステーブルコインのコンプライアンス要件を発表した。また日本やイギリスなどでもステーブルコインを発行する際の規制に関する議論が進められている。

関連ニュース

ニューヨーク州、米ドルステーブルコイン規制要件を発表

国内でステーブルコインや前払式支払手段に規制、資金決済法改正案が成立

英財務省、ステーブルコイン含むデジタル資産決済企業の破綻措置を提案

主要なステーブルコインの「リスク」を考察(USDC・USDT・BUSD・DAI・FRAX・MIM)

「USDT」のテザー、メキシコペソのステーブルコイン「MXNT」ローンチ

参考:Tether
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Pict-Rider・royyimzy

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

キリフダ、暗号資産188銘柄を11セクターに分類、独自指数公開

オンチェーン金融の事業化支援を手がけるキリフダが、暗号資産(仮想通貨)市場を対象とした独自のセクター分類基準「キリフダ・デジタル・アセッツ・セクター・クラシフィケーション(KIRIFUDA Digital Assets Sector Classification)」を策定し、同分類に基づく11のセクター指数と、暗号資産市場全体を表す総合指数の算出・公開を開始したと8月6日に発表した

「Move」開発者サム・ブラックシア、Sui開発元ミステンラボCTO退任、アンソロピックへ

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」の開発元ミステン・ラボ(Mysten Labs)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるサム・ブラックシア(Sam Blackshear)氏が、CTOを退任して同社を離れ、AI企業アンソロピック(Anthropic)へ移籍することを8月6日に自身のXアカウントで発表した