米コインベース、「BitDAO(BIT)」と「Coin98(C98)」上場へ

米コインベース、BITとC98上場へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)で、暗号資産ビットダオ:BitDAO(BIT)とコイン98:Coin98(C98)の2銘柄が上場することが6月7日分かった。

発表によると両銘柄は流動性条件が満たされ次第、「コインベースドットコム(Coinbase.com:販売所)」及び、同社提供の個人トレーダー向けプラットフォーム「コインベース・エクスチェンジ(CoinbaseExchange)」にて、6月7日9時(太平洋標準時)以降に取引開始される予定とのことだ。

取引ペアについてはBIT-USD、C98-USDをサポート後、段階的にBIT-USDT、C98-USDTをサポートするとのこと。また両銘柄の取り扱いは、米コインベースのサービス対象全地域での対応となっている。なお日本は対象外。

コインベースは今年4月に「今後新規上場する可能性がある暗号資産50銘柄のリスト」を公開しているが、今回上場する2銘柄は同リストに記載されていた銘柄となる。

BitDAOは、DeFi(分散型金融)プロジェクトへの資金的支援を目的としたDAO(自律分散型組織)。昨年6月に2.3億ドル(時価:約305億円)のプライベート・トークン・セールを実施している。パートナーにはバイビット(Bybit)やペイパル(PayPal)創業者ピーター・ティール(Peter Thiel)氏、パンテラ(Pantera)、ドラゴンフライ・キャピタル(Dragonfly Capital)、ジャンプ・キャピタル(Jump Capital)、スパルタン(Spartan)などが参加している。 なおERC20規格のBITは、ガバナンストークンとして利用される。

BITは現在、バイビット(Bybit)やFTX、ゲート(Gate.io)などの暗号資産取引所の他、ユニスワップV3(Uniswap V3)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。現在の時価総額は約421億円となっている(6/7 コインマーケットキャップ調べ)。

Coin98は、投資部門Coin98ベンチャーズ、DeFiプロダクト開発部門Coin98ラボ、調査部門Coin98ネットワークの3つで構成されたオールインワンDeFiプラットフォーム。またイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、バイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain:BSC)、ニア(Near)、アバランチ(Avalanche)、トロン(Tron)など複数のネットワーク間で資産を転送できるクロスチェーンブリッジプロトコル「スペースゲート」を開発運用している。なおC98はユーティリティトークン及びガバナンストークンとして利用される。

C98は現在、バイナンス(Binance)やFTX、クーコイン(KuCoin)、フォビグローバル(Huobi Global)、ゲート(Gate.io)、バイビット(Bybit)、ポロニエックス(Poloniex)、MEXCなどの暗号資産取引所の他、パンケーキスワップV2(PancakeSwap V2)やスシスワップ(Sushiswap)などの分散型取引所(DEX)で取り扱われている。現在の時価総額は約169億円となっている(6/7 コインマーケットキャップ調べ)。

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参考:Twitter
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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