ポリゴンで取引急増でガス代が大幅に上昇、新トークン規格「PRC20」の影響か

ポリゴンでガス代が大幅に上昇

イーサリアム(Ethereum)のサイドチェーンであるポリゴンPoS(Polygon PoS)で、11月15日以降トランザクション数が急増しガス料金が急騰した。なお現在でもこれまでより高いガス料金が取引時に使用されている。

ポリゴンPoSのブロックチェーン情報を閲覧できるエクスプローラー「ポリゴンスキャン(PolygonScan)」によると、直近1年間は1日当たりのトランザクション数はおよそ200万から300万件であったのに比べ、11月15日のトランザクション数は600万件を超え、16日にはおよそ1,640万件にまで達している。

最近ではガス代は平均で100Gwei未満を推移し、高いときでも一時的に1,000Gweiを少し上回るほどであった。しかしトランザクション数が増加した影響でガス料金は7,000Gweiを超えることもあった。

現在では少し落ち着きを見せており、記事執筆時点(11/17 15:30)では100Gweiを少し上回る程度を推移している。

海外メディアやコミュニティは、これらの原因をポリゴンにおける新しいトークン規格「PRC-20」の発行と推測している。

「PRC-20」トークンはビットコイン(Bitcoin)ブロックチェーンのトークンプロトコル「Ordinals」に似たトークン規格。「PRC-20」ではトランザクションのコールデータを利用して、トランザクションの中に埋め込まれたトークンやユニークなNFTのような画像アーティファクトを生成する。

ちなみに「オーディナルズ」はビットコインの最小単位である1satoshi(0.00000001BTC)に通し番号をつけ、ひとつのsatoshiに任意のデータを紐づけるプロトコルである。

「PRC-20」トークンは現在中国語圏を中心に大きな注目を集めており、X(旧ツイッター)でも「PRC-20」トークンについての多くのポストが行われている。

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参考:ポリゴンスキャンDunePRC20マケプレ
画像:iStocks/DKosig

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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