ポリゴンラボ、新ガバナンスメカニズムの構築提案を公開。「Polygon2.0」一環で

ポリゴンで新たなガバナンスメカニズムを構築する提案公開

ポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ポリゴン(Polygon)エコシステムのガバナンスメカニズムを再構築する提案を7月19日に発表した。

今回の提案は、6月13日に発表されたポリゴンの新たなロードマップ「Polygon2.0」の一環である。「Polygon2.0」についてはこれまで、フラッグシップブロックチェーン「ポリゴンPoS(Polygon PoS)」のアップグレードおよびプロトコルアーキテクチャの改良、そしてネイティブトークン「MATIC」の「POL」へのアップグレードが発表された。なお今回の発表は、「Polygon2.0」における最後の発表となった。

ポリゴンラボによると、提案された新しいガバナンスメカニズムは「プロトコルガバナンス」、「システムスマートコントラクトガバナンス」、「コミュニティトレジャリーガバナンス」の3つの柱を形成するという。

「プロトコルガバナンス」は、現在のポリゴンでも利用される「PIP(ポリゴン改善提案:Polygon Improvement Proposal)」のフレームワークを拡張し、最終的にはポリゴン上で実行されるブロックチェーンおよびアプリケーションなど、プロトコル全体をカバーするガバナンスメカニズムとのこと。

「システムスマートコントラクトガバナンス」については、アップグレードを担当するコミュニティ統治団体「エコシステム評議会」を導入することでスマートコントラクトとして実装されているプロトコルコンポーネントのアップグレードを容易にするガバナンスメカニズムだという。

そして「コミュニティトレジャリーガバナンス」は、ポリゴンエコシステムの発展のため、公共財としてや、有望なエコシステムプロジェクトや取り組みへの支援プログラムの両方に資金を利用する「コミュニティトレジャリー」を設立するガバナンスメカニズムとのことだ。

これら3つのガバナンスメカニズムにより、ポリゴンエコシステム内の全体的なガバナンスプロセスの利用を最小限に抑え、細分化することでスケーラブルかつ効率的なガバナンスが可能になると説明されている。

なおポリゴンラボは、「Polygon2.0」についての全ての提案を発表し終えたことを記念し、記念NFTの発行をスタートしている。詳細はポリゴンラボの公式ツイッターで確認可能だ。

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    参考:ポリゴンラボ
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Lari-Bat

    この記事の著者・インタビューイ

    田村聖次

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
    SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
    SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

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