ポリゴンラボが「Polygon2.0」の提案を正式発表、10月以降に実装開始へ

Polygon Labsが「Polygon2.0」に関するPIPを発表

ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導するポリゴンラボ(Polygon Labs)が、ポリゴンの新たなロードマップ「Polygon2.0」に関する提案を「PIP」として9月14日に正式発表した。なお「PIP」はポリゴン改善提案(Polygon Improvement Proposal)のことで、プロトコルの変更に関する情報をコミュニティに提供するためのものだ。

今回発表されたのは、ポリゴンの新トークン「POL」の詳細を記載した「PIP-17」、「Polygon 2.0」の第一段階である「フェーズ0」で実装する内容を指定する「PIP-18」、Polygon PoSチェーンのネイティブトークンを「MATIC」から「POL」にアップグレードする「PIP-19」の3つだ。なお「PIP-17」および「PIP-19」の実装は「PIP-18」に内包されている。

ポリゴンラボによると、これら3つの提案はコミュニティの承認ののち、今年の第4四半期(10~12月)の初めに実装が開始する予定であるとのことだ。

ちなみに「PIP-18」で指定された「フェーズ0」での実装内容は、「MATIC」から「POL」へのアップグレード、Polygon PoSチェーンのネイティブガストークンの「POL」への変更、Polygon PoSチェーンのステーキングトークンを「POL」へ変更、ステーキングレイヤーのローンチとのこと。なおこれらの実装は、それぞれ個別に概要を「PIP」として提案し、段階的に導入されるため、全て同時に行われるわけではないとのことだ。

ポリゴンラボは6月13日に「Polygon2.0」を発表して以降、今回「PIP」として正式発表された「POL」に関する提案だけでなく、その他の幾つかの提案を公開してきた。

具体的には、「プロトコルガバナンス」を再構築し「PIP」のフレームワークを拡張するという提案や、フラッグシップブロックチェーン「Polygon PoS」を「zkEVMバリディウム(zkEVM Validium)」へアップグレードし、プロトコルアーキテクチャを改良するといったものだ。

ポリゴンラボはブログにて「Polygon 2.0のビジョンの中心となるのは、コミュニティ、つまりPolygonエコシステムを可能にするビルダー、クリエイター、その他すべての人々に力を与えるというアイデアです。フォーラムに参加してディスカッションに貢献してください」とコメントしている。

関連ニュース

参考:ポリゴンラボブログ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Vjom

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した