イーサL2「Manta Pacific」がPolygon CDK採用へ、OP Stackに代わり

Manta PacificがPolygon CDK採用を発表

イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「マンタパシフィック(Manta Pacific)」が、ポリゴンラボ(Polygon Labs)提供のレイヤー2ブロックチェーン開発キット「ポリゴンCDK(Polygon Chain Development Kit)」を用いて構築されることが10月17日に発表された。

「マンタパシフィック」は、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)の技術を活用したアプリケーション向けエコシステム「マンタネットワーク(Manta Network)」上のEVM互換のL2ブロックチェーンだ。「マンタネットワーク」上にはポルカドット(Polkadot)に接続されたL1ブロックチェーン「マンタアトランティック(Manta Atlantic)」が存在する(マンタネットワークはブロックチェーンではない)。

なお「マンタパシフィック」は現在メインネットアルファ段階で、オプティミズム(Optimism)の開発を主導するOPラボ(OP Labs)提供の「OPスタック(OP Stack)」を用いて構築されている。「OPスタック」は、オプティミズムの技術を利用した独自ブロックチェーンの構築をサポートするソフトウェアだ。

今回の発表により、今後「マンタパシフィック」は「ポリゴンCDK」により構築されることで、オプティミズムのエコシステムから離脱し、ポリゴンのエコシステムに参入することが明らかになった。

「マンタネットワーク」の発表によると、「ポリゴンCDK」の採用は完全版のメインネット公開に向けた第一歩とのこと。今後モジュラー型ブロックチェーン「セレスティア(Celestia)」のデータ可用性(data availability:DA)レイヤーとの統合により取引手数料を削減するなど、さらなる発表を控えているとのことだ。

ポリゴンラボは、ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンの開発を主導する企業。ポリゴンラボの共同創業者サンディープ・ネイワル(Sandeep Nailwal)氏は10月11日、「エイプコイン:ApeCoin(APE)」エコシステム向けに独自のイーサリアム(Ethereum)L2ネットワーク「エイプチェーン(ApeChain)」を「ポリゴンCDK」を用いて構築する提案を行った。

ちなみに「エイプコイン」は人気NFTコレクション「ボアードエイプヨットクラブ(Bored Ape Yacht Club:BAYC)」などを提供するユガラボ(Yuga Labs)発行のトークンだ。

また日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(Astar Network)」はポリゴンラボと協業し、ポリゴンエコシステム内でイーサリアムL2となる「Astar zkEVM Powered by Polygon」を構築することも決定している。

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参考:マンタネットワークミディアム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Vit_Mar

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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