アンソロピックのAI「Claude」、11年休眠の約5BTCウォレット復旧支援か

Claude活用で長期休眠ビットコインウォレット復旧との投稿

暗号資産(仮想通貨)投資家のCprkrn氏が、アンソロピック(Anthropic)のAI「クロード(Claude)」を活用し、2015年以来約11年間アクセスできなかったビットコイン(Bitcoin)ウォレットから約5BTCを復旧したと、5月13日(日本時間:5月14日)付のX投稿で明かした。

同氏によると、対象ウォレットは旧「blockchain.info(現Blockchain.com)」で作成されたものだという。同氏は数年前に複雑なパスワードへ変更した後、その一部を忘れてしまっていたとのこと。

同氏は過去8週間にわたり、GPUやパスワード復旧ツール「ハッシュキャット(Hashcat)」などを用いて総当たり攻撃を試みていたという。しかし復旧には至らず、最終的にクロードへ過去データの探索を依頼したと説明している。

また同氏は、ユーチューブ(YouTube)チャンネル「MTS」のインタビューで、クロードへ大学時代のノートや過去のファイル、古いPC内のデータなどを継続的に入力していたと説明している。クロードはその中から古いウォレットファイルを発見し、過去のパスワードやシードフレーズ候補との関連付けを支援したという。

その結果、大学時代に使用していたPC内から古いウォレットバックアップファイルが発見されたという。また同氏は、クロードが既存復旧ツール「BTCリカバー(btcrecover)」の復号処理を解析し、「シェアードキー(sharedKey)」とパスワードを連結した形式(sharedKey + password)で暗号化されている構造を特定したとしている。

同氏によれば、ノートへ残されていたニーモニックをもとにパスワード生成と復号を実施し、最終的にウォレット秘密鍵へアクセスできたとのこと。Xへ投稿された画像では、「PRIVATE KEYS DECRYPTED(秘密鍵の復号完了)」との表示も確認できる。

また同氏は、ブロックチェーンドットコム(Blockchain.com)のエクスプローラーリンクも共有している。共有されたウォレットアドレスでは、2015年以来休眠状態だった約5BTCが今年5月13日に移動していることが確認できる。

一方で、今回の事例については、AIが暗号技術そのものを突破したわけではなく、主にファイル探索や復旧作業支援を行ったケースとみられている。今回のケースでは、ユーザー自身が保有していたバックアップファイルやメモ情報、既存復旧ツールなどを組み合わせたうえで、AIが探索や解析を支援した可能性が高いとみられる。

参考:ユーチューブ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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