米NYSE Arca、「Truth Social」のビットコインとイーサリアムの連動複合型ETFをSEC申請

Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.の上場提案書提出

米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が、「トゥルース・ソーシャル・ビットコイン&イーサリアム・ETF, B.T.(Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.)」の上場および取引の承認を得るために、米証券取引委員会(SEC)に提案書を6月24日付で提出した。

「Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.」は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のSNS「トゥルースソーシャル(Truth Social)」の名を冠したETF(上場投資信託)だ。このETFは、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物価格に連動する複合型ETFとなっている。また同ETFは資産の約75%をBTC、約25%をETHに配分する3対1の比率で運用される予定だ。

なお同ETFは米フロリダ州拠点の資産運用会社ヨークビルアメリカデジタル(Yorkville America Digital)により、今月16日付で登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」がSECへ提出された。

ちなみにヨークビルアメリカデジタルは今年4月、海外暗号資産取引所クリプトドットコム(Crypto.com)とともに、ETFおよび上場投資商品(ETP)の立ち上げに向けて「トゥルースソーシャル」の運営企業トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group Corp:TMTG/Nasdaq: DJT)と提携していた。

今回提出された提案書がSECに承認されれば、「Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.」はNYSEアーカに上場することになる。この申請は「19b-4申請書(Form 19b-4)」として提出されており、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される予定だ。

なお同ETFの運営(スポンサー)は、ヨークビルアメリカデジタルが務める予定とのこと。またETFの保管機関(カストディアン)には海外暗号資産取引所クリプトドットコム(Crypto.com)の関連会社フォリスダックストラスト(Foris DAX Trust Company)が担当する予定となっている。なおETFの受託者(トラスティー)、資産管理者(アドミニストレーター)、証券代行業務(トランスファーエージェント)については現時点で明記されていない。

「19b-4申請書」とは、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を経た後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常は「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」が承認される。

ちなみにSECによれば「トゥルースソーシャル」によるBTCとETHの複合型ETFの申請は、米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)およびブラジルの運用会社ハッシュデックス(Hashdex)に続く3件目の事例になるとのことだ。

参考:NYSEアーカ
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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