ソラナ上で2025年末までに展開へ
米決済ソリューション提供企業のファイサーブ(Fiserv)が、2025年末までに、デジタル資産プラットフォームと法定通貨連動型ステーブルコイン「FIUSD」を立ち上げると6月23日発表した。
「FIUSD」は、パクソス(Paxos)とサークル社(Circle Internet Group)のステーブルコインインフラストラクチャを活用し、複数の主要なステーブルコインとの相互運用性実現を目指すという。
また「FIUSD」は、ソラナ(Solana)上で発行されるとのこと。約1万の金融機関顧客と600万の加盟店拠点を誇るファイサーブのコアバンキングスタックに組み込まれる予定だ。
現在、企業による独自ステーブルコインの発行検討の動きは加速傾向にある。
5月には、JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America:BofA)、シティグループ(Citigroup)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)、その他の大手商業銀行が共同出資する企業が、ステーブルコインの共同発行を模索していると報じられた。
さらに6月上旬には、米大手テック企業のアップル(Apple)、X(旧ツイッター)、エアビーアンドビー(Airbnb)の各社が、ステーブルコイン決済の導入に向け暗号資産関連企業と初期段階の協議が行われていることも報じられた。
直近では、米小売大手のウォルマート(Walmart)とアマゾン(Amazon)、オンライン旅行サービスのエクスペディア(Expedia)や航空会社などが、米国で独自ステーブルコインを発行する可能性について検討していることや、英フィンテック企業レボリュート(Revolut)が、独自ステーブルコインの開発を積極的に検討していることが報じられている。
参考:発表
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