21SHARES SUI ETFを米SECに申請
スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、4月30日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した。
提出書類によると、21シェアーズが申請したSUIの現物ETFの名称は「21シェアーズ・SUI・ETF(21SHARES SUI ETF)」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。
なお「21シェアーズ・SUI・ETF」の信託受託者には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。同ETFの証券代行(トランスファーエージェント)および現金管理者(キャッシュカストディアン)については、現時点では未定となっている。なお保管機関(カストディアン)についてはコインベースカストディ(Coinbase Custody)が担当する予定とのこと。
今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。
なお今回の動きを受け、SUIの価格は3.49ドル(約507円)から一時約3.75ドル(約545円)まで上昇した。記事執筆時点(5月2日12:00)では約3.51ドル(約510円)となっている。
また21シェアーズは今年5月2日に、SUIを発行するレイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。両社は今後、製品の共同開発やリサーチレポートの発行などに取り組むとしている。
なお米国で初めてSUI現物ETFに関する登録届出書「S-1申請書」をSECに提出したのは、暗号資産投資企業カナリー(Canary)で、提出日は今年3月17日だった。
参考:SEC
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