SECが5件のETF審査延期
米証券取引委員会(SEC)が、暗号資産(仮想通貨)に関連するETF5件の上場申請に関する判断期限を延期したことを、4月29日に明らかにした。対象となるのは「ビットワイズ・ドージコイン・ETF(Bitwise Dogecoin ETF)」、「グレースケール・へデラ・トラスト(Grayscale Hedera Trust)」、「フィデリティ・イーサリアム・ファンド(Fidelity Ethereum Fund)」、「フランクリン・XRP・ファンド(Franklin XRP Fund)」、「フランクリン・ソラナ・ETF(Franklin Solana ETF)」だ。
SECによると、米国の証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)によって提出された暗号資産ドージコイン(DOGE)の現物価格に基づくETF(上場投資信託)「ビットワイズ・ドージコイン・ETF」の上場および売買に関する規則変更案は、当初の判断期限である5月1日から6月15日へと延長された。
また米ナスダック(Nasdaq)により提出された、暗号資産ヘデラ(HBAR)に連動する現物ETF「グレースケール・へデラ・トラスト」に関する提案についても、判断期限が5月1日から6月15日へと延長されている。
さらに、米国の証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)に提出されていた、暗号資産イーサリアム(ETH)に連動する現物ETF「フィデリティ・イーサリアム・ファンド」において、ステーキングを認める規則変更案については、当初の判断期限である5月2日から6月16日へ延長された。
同じくシーボーBZX取引所により提出された、暗号資産エックスアールピー(XRP)に連動する現物ETF「フランクリン・XRP・ファンド」および、暗号資産ソラナ(SOL)に連動する現物ETF「フランクリン・ソラナ・ETF」に関する提案についても、当初の判断期限である5月3日から6月17日へと延長されている。
SECは、これらの判断延期について「提案された規則変更およびそれに伴う問題を検討するために、十分な時間を確保する必要がある」と述べている。
参考:Bitwise Dogecoin ETF・Grayscale Hedera Trust・Fidelity Ethereum Fund・Franklin XRP Fund・Franklin Solana ETF
画像:iStock/Foryou13