フランクリン・テンプルトン、ステーキング対応のソラナ(SOL)とXRPの現物ETFを米SECに申請

Franklin TempletonがSOLとXRPのETFをSEC申請

米大手資産運用企業フランクリンテンプルトン(Franklin Templeton)が、暗号資産ソラナ(SOL)の現物ETF(上場投資信託)に関する登録届出書「19b-4申請書(FORM 19b-4)」および、XRPの現物ETFに関する登録届出書「S-1申請書(FORM S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ3月11日に提出した。

SOL現物ETFについて

「19b-4申請書」によると、フランクリンテンプルトンが運用する予定のSOLの現物ETFの名称は「フランクリン・ソラナ・ETF(Franklin Solana ETF)」。米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が、同ETFの上場および取引開始に向け3月11日付でSECに提案書を提出した。

SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。この提案が承認されれば同信託は、現物ETFとしてシーボーBZX取引所に上場することとなる。

なお申請書には、「フランクリン・ソラナ・ETF」の一部資産をステーキングプロパイダーを通じてステーキングを可能にすると明記されている。ステーキングを行うことで、同ETFはSOLのステーキング報酬を受け取り、これがETFの収益として扱われる見込みだ。

また、暗号資産SOLの信託受託者、管理者、証券代行(トランスファーエージェント)には、米デラウェア州拠点のサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定され、保管機関(カストディアン)は、コインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust Company)が担当する予定だ。

なお、フランクリンテンプルトンは今年2月21日付で「フランクリン・ソラナ・ETF」の「S-1申請書」をSECへ提出済みである。

XRP現物ETFについて

「S-1申請書」によると、フランクリンテンプルトンが運用する予定のXRPの現物ETFの名称は「フランクリン・XRP・ETF(FRANKLIN XRP ETF)」。現時点では上場先の取引所にシーボーBZX取引所が指定されている。

また、暗号資産XRPの信託受託者、管理者、トランスファーエージェントには、CSCデラウェアトラストを指定。そしてXRPを管理するカストディアンは、コインベースカストディトラストが担当する予定となっている。

「フランクリン・XRP・ETF」の投資目的は、同ETFが保有するXRPの価値から同ETFの運営費およびその他の負債を差し引いた額へのエクスポージャーを提供することだという。投資家がXRPを直接保有するリスクなしに従来の証券口座を通じてXRPの市場にアクセスする機会を投資家へ提供するものだ。

なおSECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認プロセスの第1段階にあたる。次の段階で「19b-4申請書」を提出し、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。

参考:ソラナ現物ETFXRP現物ETF
画像:iStock/BalkansCat

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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