フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド(FOBXX)」をルクセンブルクで立ち上げ

FOBXXをルクセンブルクで立ち上げ

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、ルクセンブルクで登録された初の米国債トークン化ファンド「フランクリン・オンチェーン米国政府マネー・ファンド(Franklin OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」を立ち上げたと2月19日発表した。

このファンドは、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、リヒテンシュタイン、オランダ、スペイン、スイスの機関投資家向けに提供されるとのこと。また、パブリックブロックチェーンのステラ(Stellar)上で運用されるフランクリン・テンプルトン独自の証券代行プラットフォームを使用しているため、透明かつ正確に素早く取引できるという。

さらに同ファンドは、昨年10月に規制当局の承認を受けて新設された「フランクリン・テンプルトン・オンチェーン・ファンド(Franklin Templeton OnChain Funds:FTOCF)」の傘下に位置付けられている。

ルクセンブルクで登録された「FOBXX」の目的は、資本と流動性の保全を図りながら、高水準の経常利益を提供し、純資産価値(NAV)を1ドルに維持することにあるという。

この目標を達成するため、「固定金利」、「変動金利」、「変動利付証券を含む米国政府証券」、「米国政府証券または現金を全額担保とする現先取引」を投資対象とするとのこと。

ちなみに、米国在住の投資家を対象とする「FOBXX」は、2021年4月6日にステラ上で展開開始以降、現在までにポリゴン(Polygon)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、アプトス(Aptos)、ベース(Base)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)へと順次対応を拡大している。1月31日時点での「FOBXX」の純資産合計は5億1,178万ドル(約787億円)とのことだ。

FOBXXについて

「FOBXX」は、総資産の99.5%以上を「米国政府証券」、「現金」、「米国政府証券または現金で全額担保された現先取引」に投資しているファンドである。

同ファンドの投資目標は、株主の資本と流動性の維持と一致する高レベルの現在の収入を投資家に提供することであり、安定した1.00ドルの株価維持を目指しているという。ファンドの1口は1つの「BENJIトークン」で表されている。トークン保有者は、アプリ「ベンジーインベストメント(Benji Investments)」を通じてファンドへのエクスポージャーが得られる。

なおフランクリン・テンプルトンによると「FOBXX」は取引処理と株式所有権の記録システムとしてパブリックブロックチェーンを使用する米国登録ファンドとしては初であり、同社は、それを取り扱う企業としては唯一とのことだ。

参考:フランクリン・テンプルトン
画像:iStock/BadBrother

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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