米Nasdaq、21Sharesの「ドージコイン(DOGE)現物ETF」をSECへ申請

21Shares Dogecoin ETFの上場提案書提出

米証券取引所ナスダック(Nasdaq)が、スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が運用する「21シェアーズ・ドージコイン・ETF(21Shares Dogecoin ETF)」の上場および取引開始に向け、4月28日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。同ETFは、暗号資産ドージコイン(DOGE)の現物価格に基づく投資信託となる。

この提案が承認されれば、同ファンド(投資信託)は現物ETFとしてナスダックに上場することになる。この申請は「19b-4申請書(Form 19b-4)」として提出されており、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される予定だ。

「21シェアーズ・ドージコイン・ETF」の信託受託者(トラスティー)には、米メリーランド州の信託会社が指定されている。なお、信託資産の管理者(アドミニストレーター)、証券代行(トランスファーエージェント)については申請書に明記されていない。なお同信託の保管機関(カストディアン)としては、コインベースカストディ(Coinbase Custody)が指定されている。

「19b-4申請書」は、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を経た後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常は「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」が承認される。

なお21シェアーズは4月9日付で、「21シェアーズ・ドージコイン・ETF」に関する登録届出書「S-1申請書」をSECへ提出している。

さらに同社が運用するDOGEに連動したETP(上場取引型金融商品)「21シェアーズ・ドージコイン・ETP(21Shares Dogecoin ETP)」は、4月8日にスイスのSIXスイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に上場された。

参考:ナスダック
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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