メタプラネットが米国に子会社を設立、ビットコインの効率取得等で

メタプラネットが米国に「Metaplanet Treasury Corporation」設立

ビットコイン(BTC)の購入を積極的に進めている東証スタンダード上場企業メタプラネットが、米国フロリダ州に完全子会社「メタプラネット・トレジャリー・コーポレーション(Metaplanet Treasury Corporation)」を設立することを5月1日に発表した。

同子会社はメタプラネットによるグローバル展開戦略およびビットコイントレジャリー運用の一環として5月中に設立予定。主にビットコインの保有・管理、ビットコインに関連する運用などを事業内容とする。資本金は2億5,000万ドル(設立時1億ドル)。取締役にはサイモン・ゲロヴィッチ(Simon Gerovich)氏とデイラン・ルクレール(Dylan LeClair)氏が就任する予定だ。なおゲロヴィッチ氏はメタプラネットのCEOであり、ルクレール氏はUTXO Managementのシニアアナリストである。

またメタプラネットは米フロリダ州について、ビットコインに特化した企業と金融イノベーションにとって有利な政策とグローバルな資本・テクノロジーの拠点としての地位を急速に確立しつつあると説明している。

新会社の役割として挙げられたのは、「機関投資家による深い流動性プールへのアクセスを強化し、より効率的なビットコイン取得チャネルを確保すること」、「24時間365日稼働するグローバル市場におけるトレジャリー業務の柔軟性と実行スピードの向上」、「ビットコイン関連のイノベーション、企業導入、資本形成が加速する米国市場におけるメタプラネットの戦略的ポジショニング強化」とのこと。

メタプラネットは新会社設立について「当社がグローバルなビットコイントレジャリー企業へと進化するうえで、重要なステップとなる」とし、すでに同社が設立している英国領バージン諸島法人とあわせ、国際的な組織体制を強化し、市場の変化に対する即応性を高めるとのことだ。

なおメタプラネットは4月30日、ビットコイン・マガジンの親会社であり、世界最大規模のビットコインカンファレンスを主催するBTC Inc.のCEOを務めるデイビッド・ベイリー氏を同社のストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズに選任したことを発表していた。

同アドバイザーには初期メンバーとして、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とその最初の妻イヴァナ・トランプ(IvanaTrump)氏の次男であるエリック・トランプ(Eric Trump)氏が3月に就任している。

なお4月24日現在でのメタプラネットのビットコイン総保有数は、5,000BTCとなっている。この総数の購入価格は640億9,100万円で、1BTCあたりの平均購入価格は1,281万8,168円だ。

参考:メタプラネット
画像:iStocks/LongQuattro・Stanislav-Vostrikov・jauhari1

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【5/22話題】ビットコインが11万ドル突破で史上最高値、テキサス州のBTC準備金設立法案が下院可決など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米SECが21SharesのXRP・GrayscaleのDEGEとXRP現物ETFの審査手続き開始、Bitwiseのステーキング対応ETH現物ETFは審査延期

米証券取引委員会(SEC)が、21シェアーズ(21Shares)とグレースケール(Grayscale)が運用を計画する暗号資産(仮想通貨)現物ETF(上場投資信託)について、上場申請の承認可否を判断するための正式な審査手続きを5月20日に開始した。SECが同日付で文書を発行している

サム・アルトマンのワールド、a16zとBain Capitalに「WLD」売却で135Mドル調達

暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド(World)」を支援するワールド財団(World Foundation)の子会社であるワールドアセッツ(World Assets)が、同プロジェクトの初期支援者であるa16z(アンドリーセンホロウィッツ)およびベインキャピタルクリプト(Bain Capital Crypto)から1億3,500万ドルを調達したことを5月21日に発表した