KalshiがTRXとTron上のUSDT対応開始
米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)に、トロン(Tron)ネットワークが対応した。トロンネットワークの自立分散型組織(DAO)トロンDAO(TRON DAO)が12月18日に発表した。
トロンネットワークへの対応により、米国ユーザーはカルシでトロンのネイティブトークンTRXと、トロン上の米ドル建てステーブルコインUSDTの入出金が可能になったという。また海外ユーザーは、接続した取引所アカウントを通じて同統合が利用できるとのこと。
なお12月3日にはカルシにセイ(Sei)が対応していた。さらに、同月2日にはカルシの流動性を活用したトークン化予測市場が、ソラナ(Solana)上で利用可能になった。
2018年設立のカルシでは、将来の出来事の結果に連動するイベント契約(event contracts)を取引できる米CFTC(商品先物取引委員会)規制下の取引所(Designated Contract Market:DCM)として運営されている。
同プラットフォームは、2024年の米議会選挙を対象としたイベント契約を提供するため、米CFTCの判断を巡る訴訟を経て、2024年10月2日に米連邦控訴裁がCFTC側の緊急停止を退けるなどし、選挙関連のイベント契約を提供できる状態になった。
なおカルシは現在、3,500超のイベント契約(マーケット)を提供している。カルシは10月、セコイア(Sequoia Capital)やアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)などが参加したラウンドで3億ドル超を調達し、評価額は50億ドルとなった。さらに、12月2日にはパラダイム(Paradigm)主導のシリーズEで10億ドルを調達し、評価額は110億ドルに達した。
Kalshi x @TRONDAO
— Kalshi Ecosystem (@KalshiEco) December 18, 2025
We’re excited to announce our integration support for TRON network users.
Kalshi now supports deposit and withdrawal flows for native TRX and USDT on TRON. pic.twitter.com/bC8lZiJo2u
参考:トロン
画像:PIXTA