カルシ、ソラナ上でトークン化予測市場の提供開始

カルシがソラナに対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)の流動性を活用したトークン化予測市場が、ソラナ(Solana)上で利用可能になったことが12月2日に発表された。

カルシは2018年設立で、米国で初めて連邦規制下のイベント契約取引を提供したプラットフォームとして知られる。同プラットフォームは、2024年の米議会選挙を対象としたイベント契約を提供するため、商品先物取引委員会(CFTC)との数年にわたる法廷闘争を経て認可を取得した。

カルシによると、今回の提供開始は同社の流動性プールを外部アプリケーションに開放する取り組み「パワード・バイ・カルシ(Powered by Kalshi)」の一環だという。またカルシは、複数チェーンへの展開を今後進める予定であり、次の対応先としてアクシオム(Axiom)を挙げている。

またカルシは同日、開発者向け助成金プログラム「カルシ・ビルダー・コード(Kalshi Builder Codes)」も公開した。

このプログラムでは、総額200万ドル(約3億1,100万円)超の助成金が提供され、開発者はDFlow(ディフロー)やジュピター(Jupiter)などのフロントエンドを介してカルシの流動性プール上にアプリケーションを構築することで、手数料および報酬が得られるという。

カルシは、トレーディング端末、天気関連サイト、AIエージェントなどのさまざまなアプリケーションが同社の流動性を利用し始めていると説明している。

またカルシのCEOであるタレク・マンスール(Tarek Mansour)氏は、自身のXアカウントで同社が10億ドル(約1,557億1,400万円)を調達し、評価額が110億ドル(約1兆7,127億円)に達したと投稿した。 カルシは、予測市場分野における流動性提供とアプリケーションエコシステム拡大を目指し、今後も複数チェーンでの展開と開発者支援を継続するとしている。

なおカルシは現在、約3,500種類のイベント契約を提供している。昨年にはアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz)やセコイア(Sequoia Capital)などから3億ドル超を調達し、評価額は50億ドルに達したとされる。

 画像:PIXTA

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