米国初、Canaryがステーキング対応「セイ(SEI)現物ETF」をSECに申請

Canary Staked SEI ETFを米SECに申請

暗号資産(仮想通貨)投資企業カナリー(Canary)が、暗号資産セイ(SEI)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ4月30日に提出した。SEIに特化したETFの申請は米国初の事例だ。

提出書類によると、カナリーが申請したSEIの現物ETFの名称は「Canary Staked SEI ETF」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。

また提出書類には「Canary Staked SEI ETF」の一部資産を、ステーキングプロパイダーを通じてステーキングを可能にすると明記されている。そのため同ETFは、ステーキングにより得られたSEIの報酬を収益の一部として反映する可能性がある。

なお「Canary Staked SEI ETF」の信託受託者には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。同ETFの証券代行(トランスファーエージェント)および現金管理者(キャッシュカストディアン)については、現時点では未定となっている。

なお保管機関(カストディアン)についてはビットゴートラスト(BitGo Trust)およびコインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust)が担当する予定とのこと。

今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。

なおカナリーはこれまでに、ステーキング対応のトロン(TRX)現物ETF、NFTプロジェクト「パジーペンギンズ(Pudgy Penguins)」の暗号資産ペンギュー(PENGU)およびNFTの現物に投資するETF、スイ(SUI)現物ETF、ヘデラ(HBAR)現物ETF、ライトコイン(LTC)現物ETFなどに関する登録届出書をSECへ提出している。

参考:SEC
画像:iStock/olegback・Who_I_am

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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