Fireblocks、スイにネイティブ統合へ

FireblocksがSuiにネイティブ統合へ

デジタル資産インフラストラクチャプロバイダー米Fireblocks(ファイアブロックス)が、レイヤー1ブロックチェーンSui(スイ)を自社ソリューションに統合予定であることを5月1日に発表した。

Fireblocksは、デジタル資産インフラ分野のソリューションをグローバルに展開しており、現在はBNYメロン、Galaxy(ギャラクシー)、Revolut(レボリュート)をはじめとする2,000以上の企業がFireblocksの技術を活用し、100以上のブロックチェーンと2億5,000万以上のウォレットにおいて、7兆ドル超のデジタル資産取引の安全性を確保している。

今回のSuiへの対応によりFireblocksの顧客は、機関レベルでSuiのネイティブトークン「SUI」のネイティブカストディやステーキング、DeFiアクセスが可能となる。

なお4月2日にFireblocksは、レイヤー1ブロックチェーンSolana(ソラナ)にネイティブ統合したことを発表していた。

その際の発表によると同社は、、「ネイティブプログラムコール」、「ガスレストランザクション」、「トークン化」という3つの機能を導入することで、ソラナ上でビジネスを行う企業に対して、セキュリティ、効率性、ユーザビリティを強化したソリューションを提供すると伝えていた。

「ネイティブプログラムコール」では、トランザクションの詳細が完全に把握できる他、資金の動きのリアルタイムトラッキング、トランザクション承認の期限延長、トランザクションシュミレーションが可能となっている。これにより企業は外部の仲介者に依存せず、ソラナのトランザクションを完全な可視性とセキュリティのもとで実行できるようになる。

また「ガスレストランザクション」では取引手数料となるSOLを必要とせず取引が可能となるため、決済、財務オペレーション、デジタル資産管理など、高頻度なトランザクションを扱うビジネスにおいて大きなボトルネックが解消され、より効率的かつスケーラブルに業務を展開できるようになる。

そして「トークン化」では、企業がソラナベースの資産をシームレスに作成・管理・配布でき、かつ機関レベルのセキュリティとコンプライアンスが確保できる。トークンの発行と管理をシンプルにすることで、企業は不要な手間なく、デジタル資産の事業拡大に集中することが可能になる。

なおFireblockは、2024年に日本オフィスを設立し、日本マーケット戦略に必要なパートナーシップを模索しているとのことだ。

画像:iStocks/Cemile-Bingol

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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