米政府ウォレットから30億円相当の暗号資産が不正流出か

アーカムが報告

米政府(USG)が管理する暗号資産(仮想通貨)ウォレットから2,000万ドル(約30億円)相当の暗号資産が流出したとみられる。オンチェーン情報の追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」が公式Xより10月25日発表した。

アーカムによれば、2,000万ドル相当のUSDC、USDT、aUSDC、イーサリアム(ETH)が、USG関連のアドレス「0xc9E6E51C7dA9FF1198fdC5b3369EfeDA9b19C34c」から攻撃者のものと疑われるアドレス「0x3486eE700CcaF3E2F9C5eC9730a2e916a4740A9f」に10月25日に不審に移動されたという。

USG関連の「0xc9E…」は、ビットフィネックス(Bitfinex)のハッカーに関連するUSGの押収資金を9つの異なるUSGのアドレスから受け取っていたアドレスだ。9つのアドレスにはビットフィネックスの押収に関連する法廷文書で名前が挙げられたアドレス「0xE2F699AB099e97Db1CF0b13993c31C7ee42FB2ac」も含まれる。

すでに資金は攻撃者のアドレス「0x348…」に移動され、攻撃者は資金のETHへの売却を開始したという。また攻撃者はすでに、資金洗浄サービスにリンクされた不審なアドレスを通じて、資金の洗浄を開始したと見られている。

米政府のアドレスから不正流出したのは今回が初の事例だ。今後の発表や対応に注目が集まる。

参考:アーカム
画像:iStocks/doomu

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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