ブラジル中央銀行、暗号資産規制について年末での提案を計画

ブラジル中央銀行、暗号資産規制について年末での提案を計画

ブラジル中央銀行が、暗号資産および仮想資産サービスプロバイダー(VASP)の規制プロセスを段階的に分けることを決定し、今年末までに規制案を提出する予定であると5月20日発表した。

この決定は、中銀によるその後の規制への道を開いた、この問題に関する2022年の法律に続くプロセスの完了を事実上遅らせるものである。

昨年の議会公聴会で、同行の規制部長オタビオ・ダマソ(Otavio Damaso)氏は、2024年6月までに規制が完了するとの見通しを示していた。

この問題に関する公的協議を2023年12月に開始し、1月に終了した後、中銀は今年下半期に新たな協議を開始すると述べた。

中銀はロイターに対し、最初の公的協議は社会からの意見を集めることが目的であり、新たな協議ではVASPの資産分離など、2022年の法律でカバーされていない問題にも対処すると語った。

そのためには「規制作業に携わるチームの相応の献身」が必要であり、仮想資産セクターの事業体が行う活動の多様性や、これらの事業体の様々な構造から、このような予備的な取り組みが必要であったと中銀は付け加えた。

中央銀行は「2回目の公的協議は、規制の文章に焦点を当てたもので、初回の意見をもとに、再び社会からの幅広い支持を得て、強固な規制の枠組みの確立を目的としている」と述べた。

関連ニュース

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Brazil central bank plans year-end proposal for crypto regulation
(Reporting by Marcela Ayres in BrasiliaEditing by Gabriel Araujo and Matthew Lewis)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道