ソラナ財団がブラジルへ現地チーム立ち上げへ、約15億円の投資も

複数のWeb3領域への投資も

パブリックブロックチェーンのソラナ(Solana)の開発を支援するソラナ財団が、ブラジル進出を1月1日発表した。

現地メディア「ヴァロー・エコノミコ(valor economico)」によれば、ソラナ財団は、ブラジル現地にチームを発足させ、複数のWeb3分野に約5000万レアル(約14.7億円)の投資を行うという。

ソラナ財団が立ち上げる「スーパーチーム」では、ソラナブロックチェーン上のアプリ開発に特化したグループを立ち上げ、同ブロックチェーンによる低料金のガス代とスケーラビリティを活用していく予定とのことだ。

なお「スーパーチーム」には、これまでソラナのハッカソンで優勝したプロジェクトのメンバーが参加しているという。

ソラナ財団は、ブラジルを2024年に拡大する優先市場の1つとみており、コア投資の対象として、アート、資産のトークン化、人工知能(AI)など、ブラジルのWeb3エコシステムのさまざまな分野を選定している。

ソラナのブラジルとラテンアメリカグループの責任者であるディエゴ・ディアス(Diego Dias)氏は、「スーパーチーム」は分散型自律組織(DAO)として始まったが、現在は世界のさまざまな地域でソラナ財団の延長として活動していると述べている。

またディアス氏は、ソラナ財団によるこうした活動目的は、ソラナの成長と革新の最前線にコミュニティを置くことだと伝えている。

2022年のFTX破綻に伴い厳しい視線が注がれていたソラナは昨年、年間で984%という驚異的な上昇を見せ、時価総額ランキングも4位まで浮上した(2023年12月24日時点)。

昨年12月には、ソラナブロックチェーン対応のスマートフォン「Saga」の完売、ソラナブロックチェーンのファントムウォレット(Phantom Wallet)がビットコインネットワークに対応、パクソス(Paxos)がソラナブロックチェーン対応を発表等の材料が後押しとなり、同月下旬のドル建ての価格は2022年4月ぶりとなる100ドル台を付けた。

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参考:ヴァロー・エコノミコ
images:iStocks/Abscent84・rarrarorro

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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