LINEらのフィンシア(FNSA)とカカオのクレイトン(KLAY)が統合決定、ユーザー基盤が2.5億超に

フィンシアとクレイトンが統合決定

フィンシア:FINSCHIA(旧LINEブロックチェーン)とクレイトン(Klaytn)の両ブロックチェーンが、新たなメインネットへ統合されることが決定した。クレイトン財団(Klaytn Foundation)およびフィンシア財団(Finschia Foundation)が2月15日発表した。

先月1月16日、両財団はガバナンスメンバーにフィンシアとクレイトンの統合案を提出。その後両ガバナンスメンバーによる投票が実施され、同案は2月15日に最終決定されたとのこと。

発表によるとフィンシアからは95%、クレイトンからは90%賛成票が集まり、賛成多数で同案は可決したとのことだ。

両財団は直ちに共同でタスクフォースチームを立ち上げ、今年の第2四半期までにチェーンの統合と統合財団をアブダビに設立するという。新たな財団には、両財団のメンバーが移籍し、それぞれの財団から同数の理事で構成をした理事会が、今後の統合財団の指揮を執るとのこと。

またこの統合により、それぞれのテクノロジー、サービス、およびカカオ・LINE、その他多くの戦略的パートナーを含むビジネスネットワークも統合される。これにより、45社以上が参加するガバナンス、420​​以上のDAppsとやり取りする2億5,000万人を超えるデジタルウォレットといった大規模なユーザーベースを持つアジア最大のWeb3エコシステムが構築されるとのことだ。

またチェーンの統合により、2つのブロックチェーンのネイティブトークンであるKLAYとFNSAは、新たなネイティブトークンに置き換えられる予定だ。

統合されたトークンは、全く新しいトークノミクスを導入し、既存の発行額の22.9%(3億8,400万ドル相当)が焼却され、残りは3段階のプロセスを経て焼却する予定のようだ。

なお統合チェーンは、CosmWasm(コズモワズム)とEVM(イーサリアムバーチャルマシン)の両仮想マシン​​をサポートするブロックチェーンになるとのこと。現在フィンシアはCosmWasmを、クレイトンはEVMをサポートしている。

両仮想マシン​​のサポートにより、コスモス(Cosmos)とイーサリアム(Ethereum)両方の開発者にアクセスできるようになり、それぞれの技術的利点を活用しながら、2つのエコシステム間の相互運用性が向上するとのことだ。

今後統合財団では、「機関投資家のアクセシビリティを高めるインフラ整備」や「DeFi(分散型金融)インフラの強化とネイティブステーブルコインの開始」、「日本の一流ゲーム会社とグローバルIPを活用したWeb3プロジェクトのオンボーディング」、「持続可能な価値創造に焦点を当てたトークノミクスの改善」等を推進していく予定だ。

「フィンシア」は、LINE独自開発のプライベートチェーンとなる「LINE Blockchain」がリブランディングを行い、名称変更したブロックチェーンだ。現在運営元は、LINEのグループ会社LINE TECH PLUS(ラインテックプラス:LTP)から非営利団体であるフィンシア財団へ移行している。

なおフィンシア財団のガバナンスメンバーには、ソフトバンク(SoftBank)やLINEのグループ企業など14社が参加している。

クレイトンは韓国カカオの子会社であるグラウンドX(Ground X)が2019年に開発したブロックチェーンである。クレイトンの運営はクレイトン財団が行い、ガバナンスはカカオのグループ会社やLG、バイナンス(Binance)、ユニオンバンク(UnionBank)などの認可された企業が参加するクレイトン・ガバナンス・カウンシル(GC)が担っている。

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参考:フィンシア財団クレイトン財団
images:iStocks/Vit_Mar

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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