スタークネットが「STRK」のスナップショット実施を明言、エアドロップに向け

StarkNetがSTRKのスナップショット実施

スタークネット(StarkNet)の開発等を主導するスタークネット財団(Starknet Foundation)が、同ネットワークの独自トークン「STRK」のエアドロップの実施計画を認め、スナップショットの実施完了を12月1日明言した。

今回スタークネット財団がこの発表を行うきっかけになったのは、とあるユーザーによって11月30日に行われたX(旧ツイッター)での1つの投稿である。

ユーザーの投稿は、「スタークネット」の公式ドメインにて作成された「エアドロップについてのサイト」が発見されたことを報告するものだ。この報告には、エアドロップの対象者を決める条件のリストが1部写り込んだ、2枚のスクリーンショットが添えられていた。

これについては、ユーザーらによって様々な憶測がされ、スタークネット財団の公式見解を求める声も上がっていた。

このユーザーからの声に対してスタークネット財団は、エアドロップの計画があることを認めたうえで、「技術チームはさまざまなフロントエンドを構築してテストしているが、その中には日の目を見るものもあれば、そうでないものもある」と述べた。

またスタークネット財団は、「スクリーンショット(にあるリスト)には、まだ開発中の草案が含まれていることに注意してください」とも述べている。

またスタークネット財団は「誰がトークンを受け取れるか、あるいは何トークン受け取れるかを決定するために使用される基準の締め切りは過去のものであり、現在のいかなる行動や活動も資格に影響を与えることはできない」と述べており、既にスナップショットが完了していることについて明言をした。

なお最終的なエアドロップの基準やトークンの割り当てについては準備が出来次第、公開するとのこと。執筆時点(12/5 13:00)ではエアドロップの詳細及び実施日時は発表されていない。

スタークネット財団によるSTRKトークンのエアドロップについての発表は今回が初めてではなく、約1年前に行われた「STRK」トークン発行予定の発表の際にも言及されている。

その発表によると「STRK」トークンは合計100億枚発行される予定で、うち50%はスタークネット財団が保有し、残りはコア開発者、エコシステム貢献者、およびコミュニティへの割り当てが予定されているとのことだった。

スタークネットは、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用した、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。暗号証明技術「zkスターク(zk-STARKs)」を開発したスタークウェア(StarkWare)によって開発され、現在では「スタークネット財団(Starknet Foundation)」によって運営されている。

関連ニュース

images:iStocks/BSVIT・metamorworks

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道