DeFiレンディング「Aave(AAVE)」、イーサリアムL2「メティス(Metis)」上にローンチ

Metis上に「Aave V3」がローンチ

DeFi(分散型金融)レンディングプラットフォームAave(アーベ)のプロトコル「アーベV3(Aave V3)」が、メティス(Metis)ネットワーク上に5月6日に展開した。

メティスは、スケーリング技術「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)」を採用したイーサリアム(Ethereum)のL2ネットワーク。EVMと互換性があるためイーサリアムで利用できるスマートコントラクトや開発ツールなどがそのまま利用できる。なお同ネットワークのTVL(預かり資産額)は現在L2ネットワークのなかで5番目となる約1.16憶ドルとなっている(5/10 L2BEAT調べ)。

アーベは、メティスでのプロダクトの展開を決定するガバナンス投票を日本時間5月2日に開始していた。なおこのガバナンス投票は、5月5日に投じられた約65万票全てが賛成に投じられて終了し、翌日メティスにプロダクトが展開された。

ちなみに「アーベV3」はイーサリアム、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、ファントム(Fantom)、ハーモニー(Harmony)、アービトラム(Arbitrum)で展開されており、メティスでの展開によって8つのチェーンで利用できるようになった。

アーベは現在マルチチェーン化を進める動きを強めており、5月4日にゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ(ZK Rollups)」を採用したイーサリアムL2ネットワーク「スクロール(Scroll)」のテストネットにプロトコルを展開している。

またスタークネット(StarkNet)、ポリゴンzkEVM(Polygon zkEVM)、BNBチェーン(BNB chain)、zkシンクエラ(zkSync Era)での展開に対するコミュニティの温度感を図るガバナンス投票では、すべて賛成多数で終了している。

関連ニュース

参考:Aaveガバナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/FlashMovie

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した