ロシア制裁でルーブルと米ドルUSDT取引急増、ビットコインとの取引増加なし

ロシアへの制裁でロシアルーブルとテザーの取引が拡大

欧米によるロシアへの制裁によってロシアの法定通貨であるロシアルーブルの価値が下落した2月28日に、ロシアルーブルとステーブルコインであるテザー:Tether(USDT)の取引量が急増したことがロイター通信のデータで判明した。

デジタル資産リサーチ会社アルケイン・リサーチ(Arcane Research)によると、テザーのロシアルーブル建て取引は、先週と比較して約3倍の2940万ドル(約34億円)に達したとのことだ。

ステーブルコインは、ビットコインのような高いボラティリティを避けるために設計された暗号資産(仮想通貨)の一種である。理論的には、その安定した価値により、ユーザーは価格の乱高下に悩まされることなく資産や貯蓄を維持することができる。

今回の取引量の増加は、ウクライナへの侵攻を理由にモスクワに課された西側の制裁がロシアルーブルに打撃を与えた後、ロシア人の間で暗号資産への関心が急増していることを示唆している。

欧米がSWIFTからロシアの銀行を排除するなど制裁を強化したため、ロシアルーブルは月曜日に過去最安値を記録し、年初と比較して30%ほど下落している。

一方でビットコインのルーブル建て取引については、テザーのような増加を見せることはなかった。ロシアがウクライナへの侵攻を開始した24日には今年最高の1600万ドル(約18億円)を記録したが、今週28日の取引量は850万ドル(約9億円)にとどまった。

アルケインのリサーチ部門責任者であるベンディック・ノーハイム・シェイ(Bendik Norheim Schei)氏は「現在の市況下では、ロシアの投資家がステーブルコインを求め、ビットコインの市場リスクを取らないのは当然です。彼らは彼らの資産を守ることを求めているのであり、投資をしたいわけではありません」と述べている。

※【×3月29日→○2月28日】日付の記載に間違いがありました。お詫びの上、訂正いたします。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。

Rouble-crypto trading soars as sanctions hit Russian currency
Reporting by Tom Wilson; editing by Simon Jessop and Toby Chopra

翻訳:小俣淳平(あたらしい経済)
images:Reuters

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
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