コインベース、DiFi利回り提供サービス開始。DAIをCompoundで運用

コインベース、「DeFi Yield」開始

米コインベース(Coinbase)が、DeFi(分散型金融)による利回り(Yield:イールド)を提供する新サービス「DeFi Yield」を開始することが12月10日分かった。

この新サービスは、英国、ドイツ、スペインなど70カ国以上のコインベースユーザーが利用できるとのこと。なお現時点では米国居住者、日本居住者はこのサービスを利用できないとのこと。

このサービスは、コインベースがユーザーから預かっている、米ドル連動型のステーブルコイン「DAI」をDeFiレンディングプロトコルのコンパウンド(Compound)で運用することでユーザーに対し利回りを還元する仕組みだと発表されている。

このサービスはコインベースがコンパウンドで資産を運用するため、サービスを利用するユーザーとしては、本来コンパウンドへ支払う手数料や資産をロックアップされることなく利回りを獲得できるとのこと。またユーザーとしてはコインベースに預け入れている「DAI」はいつでも利用可能な状態になっているとのことだ。

なおユーザーがこのサービスを利用するには、「DAI」の残高がある状態で、「DAI」のアセットページから「DeFi Yield」を選択し設定することが必要となるようだ。

提供されるAPY(年利)については、コンパウンドでのレートに応じて変動する。コインベースによると10月のコンパウンドでの「DAI」のAPYは2.83%〜5.39%の間で変動したという。

コインベースは現在利用されている多くのDeFiプロトコルに関して「DeFiプロトコルのアクセスには、高額なネットワーク費用か掛かり、複雑なユーザーエクスペリエンスを伴う」としている。

同社は今回提供するサービスについて「対象となるユーザーは、数回タップするだけでネットワーク手数料なしに、DeFiの利回りサービスにアクセスできるようになる」と説明している。

なお今回提供開始となったこのサービスは、コインベースが9月に米証券取引委員会(SEC)より「有価証券である」との指摘を受け、提供中止の判断をした「暗号資産貸付サービス」とは異なるものとなる。

関連ニュース

米コインベースプロ、イミュータブルX(IMX)やゴッズアンチェインド(GODS)など暗号資産6銘柄を新規上場

米コインベース、ビットコイン担保による現金貸出サービス開始

米コインベースがNFT参入、マーケットプレイス「Coinbase NFT」年内開始

新規コイン上場は? USDCは? セキュリティは?「コインベースに訊く、日本戦略」北澤直氏 インタビュー

米コインベースが暗号資産貸付サービス提供を中止

参考:コインベース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Who_I_am

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【12/9話題】スラッシュが国内向け「Slash Card」発行の協議開始、BackpackがJVCEAの第二種会員になど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored