米コインベースがNFT参入、マーケットプレイス「Coinbase NFT」年内開始

コインベースグローバル、「Coinbase NFT」を年内ローンチへ

米ナスダック上場の大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)がNFTマーケットプレイス「Coinbase NFT」を年内に立ち上げることが10月12日わかった。現在はローンチに向け、ウェイティングリストが公開されている。

発表によると「Coinbase NFT」は「NFTの作成、収集、発見、展示を全て1か所で行えるデジタルマーケットプレイス」と説明されている。また取り扱うNFTはオンチェーンによるものだ。「保管」の記載が無い事などから、コインベースのウォレットでNFTを管理するのではなく、ユーザー自身がNFTを管理するセルフカストディの形をとるようだ。

「Coinbase NFT」ローンチ直後はイーサリアム(Ethereum)ベースのNFT(ERC-721とERC-1155)に対応し、その後他のブロックチェーンもサポートしていくとのことだ。

なおサービス利用対象者は18歳以上の米国居住者とのことだが、将来的にはグローバルに展開する予定ともサイトに記載されている。

コインベースは今年8月に、日本での暗号資産取引所サービスを開始したばかりだ。日本の暗号資産取引所運営企業でNFTマーケップレイスを展開しているのはコインチェックとGMOインターネットの2社。そして楽天やビットポイント、ビットバンクもNFT事業への参画を発表している。「Coinbase NFT」は前述のとおり将来的にグローバル展開されるとのことだが、日本への展開はどのようになるのか、期待が高まる。

なおグローバルな暗号資産取引所がNFTマーケットプレイスを展開する事例として、大手暗号資産取引所バイナンスが今年6月より「Binance NFT」をローンチしている。またつい先日10月11日には暗号資産デリバティブ取引所FTXの米国版、「FTX.US」がソラナ(Solana)ブロックチェーンを基盤としたNFTマーケットプレイスをローンチしている。

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参考:コインベースウェイティングリストFAQ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/PerlaStudio・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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