UBISOFT、人気ゲーム「ゴーストリコン」にNFT採用。テゾス(XTZ)でNFTプラットフォームをローンチ

仏大手ゲーム企業ユービーアイソフト、NFTプラットフォームをローンチへ

仏大手ゲーム開発企業ユービーアイソフト(Ubisoft)が、NFTプラットフォーム「ユービーアイソフト・クォーツ(Ubisoft Quartz)」のベータ版をローンチすることが12月7日分かった。

まず「ユービーアイソフト・クォーツ」では、ウィンドウズPC版のゲームタイトル「ゴーストリコン:ブレイクポイント(Ghost Recon:Breakpoint)」のNFTから取り扱いを開始するとのこと。このゲームでは「ディジット(Digit)」と呼ばれるNFTが、武器や衣服、乗り物など、ゲーム内で利用可能なアイテムとして取得できるようになる。

なおこの「ゴーストリコン:ブレイクポイント」は、莫大な開発費を投じて作られた「AAAタイトル」のゲームで、このクラスのゲームにNFTが採用されたのは初の事例となるとのことだ。

また同社の説明によると、「ディジット」は省エネルギーと環境へ配慮するためにプルーフオブステーク(PoS)が採用されているブロックチェーン「テゾス(Tezos)」を採用し、発行をしているとのことだ。

発表によるとこのゲームでNFTを取得するためには、ゲーム内レベルがXP(experience point:経験点)5以上であることやユーザーの年齢が18歳以上などの条件があるという。

「ユービーアイソフト・クォーツ」のベータ版は12月9日18:00(協定世界時)にフランス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、ドイツ、イタリア、スペインにてリリースされる。また9、12、15日の3日間に「ディジット」がゲームの初期ユーザーに無料配布される予定だ。

ユービーアイソフトは今年4月、自社の戦略イノベーションラボを通じて、テゾスエコシステムの関連企業であるノマディク・ラボズ(Nomadic Labs)と協力し、テゾスのステーキングに参加した。その際に、ユービーアイソフトは「ブロックチェーンテクノロジーのサポートとゲームの未来におよぼす可能性の探索に引き続き取り組む」と表明していた。

関連ニュース

仏ゲーム大手ユービーアイソフト、テゾスのステーキングに参加

バイナンス、NFTゲームプラットフォームの「VulcanForged PYR(PYR)」を上場へ

ルイヴィトンがブロックチェーンゲーム「LOUIS THE GAME」ローンチへ、ビープルがNFTアート提供

NFT利用のサッカーゲーム提供のソーレアがUbisoftと提携して新ゲーム発表

参考:ubisoft
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Arkadiusz-Warguła

この記事の著者・インタビューイ

呉心怡

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

「あたらしい経済」編集部
中国・浙江省出身の留学生。東京女子大学 人文学科に在学中。
文章を書くことが好き。中国語、英語、日本語の3か国語を話す。あたらしい経済では持ち前の語学力を活かし、ニュース記事を執筆。ブロックチェーンや経済分野については勉強中。

合わせて読みたい記事

パクソス、「Arbitrum One」でステーブルコイン発行へ。イーサL2は初

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)が、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション「アービトラムワン(Arbitrum One)」上で、ステーブルコインを発行予定であることを9月10日発表した。パクソスによる「アービトラムワン」対応は初のレイヤー2チェーン展開となる

【9/13話題】DCJPYのディーカレットが63.49億円調達、Swiftがトークン化された証券取引のテスト計画など(音声ニュース)

デジタル通貨「DCJPY」のディーカレット、13社から63.49億円調達。新株主に8社、Swift、トークン化された証券取引のテスト計画を発表、国内ライトニングネットワーク企業Nayuta、事業終了へ、eToroが米SECと和解。ほぼ全ての暗号資産取引を停止へ、コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開、ロシア、来年7月までに「CBDC」普及目指す計画。中銀が発表、BitGoが「WBTC」をアバランチとBNBチェーンで展開、レイヤーゼロのOFT標準採用で、データ分析会社Nansenがステーキングサービス「Stakewithus」買収、20種類以上の暗号資産に対応、インドネシアの取引所「Indodax」、ハッキング被害で約31億円相当流出

Sponsored

コインベース、ラップドビットコイン「cbBTC」をBaseとEthereum上に展開

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、ラップドビットコイン「cbBTC(Coinbase Wrapped BTC)」を、ベース(Base)とイーサリアム(Ethereum)上で展開したことを9月12日発表した。なおベースは、コインベースが開発・運営するイーサリアムのレイヤー2ネットワークだ