ナスダック上場のSharpLink Gamingが17万6千超のETH取得、イーサリアム財団に次ぐ世界第2位の保有企業に

シャープリンクゲーミングがETH取得

米証券取引所ナスダック(Nasdaq)上場のシャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming:以下シャープリンク)が、戦略的な資産取得の一環として暗号資産イーサリアム(ETH)を合計17万6,270.69ETH取得したと6月13日に発表した。

シャープリンクは、スポーツベッティングやオンラインカジノ事業者向けマーケティング支援を展開する企業。同社によるとETHの取得総額は手数料・経費込みで約4億6,294万7,816ドル(約667.3億円)。1ETHあたりの平均取得価格は2,626ドル(約37.8万円)だったという。

シャープリンクは今回のETH取得により、世界最大のETH保有上場企業となったとのこと。これにより同社は、イーサリアム財団(Ethereum Foundation)に次ぐ全世界第2位のETH保有企業となったとのことだ。

またシャープリンクは、今年5月26日に初回の私募増資(PIPE)取引を実施。そして5月30日から6月12日にかけて最大10億ドル(約1,441億円)規模のアット・ザ・マーケット・エクイティ・ファシリティ(ATM Equity Facility)を通じて株式を売却し、約7,900万ドル(約113.8億円)を調達したとのこと。

この資金の大部分はETHの追加取得に充てられており、6月2日以降1株あたりのETH保有量は11.8%増加したという。なおATM Equity Facilityは、企業が市場価格で柔軟に株式を売却できる資金調達手法だ。

また6月13日時点でシャープリンクのETH保有量の95%以上は、ステーキングおよびリキッドステーキングに運用されているとのこと。これにより同社はイーサリアムネットワークのセキュリティ強化と、ETHでの利回り獲得に貢献している。

発表によるとシャープリンクは、ナスダック上場企業として初めてETHを中心とした財務準備ポリシーを採用した企業だという。同社はこの戦略を通じて、株主に対するETHへの経済的エクスポージャーの提供を目的としているとのこと。

ちなみに今年3月5日にはナスダック上場のテクノロジー企業バイオネクサスジーンラボ(BioNexus Gene Lab:BGLC)が、ETHに重点をおいた財務戦略に取り組むことを発表した。

この戦略の一環としてBGLCは、ETHをベースとした金融アプリケーションと革新的な財務管理手法の研究を継続すると説明。また、ブロックチェーン技術をコアテクノロジー業務にさらに統合する機会についても評価を行っていくとした。

参考:SharpLink Gaming
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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